演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

進行卵巣癌に対する腹腔鏡下横隔膜ストリッピング

演題番号 : P59-1

[筆頭演者]
志岐 保彦:1 
[共同演者]
吉野 愛:1、香林 正樹:1、直居 裕和:1、横山 拓平:1、磯部 真倫:1、香山 晋輔:1

1:大阪労災病院 産婦人科

 

【目的】横隔膜は卵巣癌の転移好発部位であり、進行卵巣癌において腫瘍の完全摘出のためにはこの部位のストリッピングが必須の手技である。しかし、通常良好な視野を確保するために両側肋骨下縁に沿った広範囲な皮切を要する。鏡視下に行うことでの効果を検討した。【方法】2009年1月∼2013年4月に当科で腫瘍減量手術を行った、横隔膜に転移を有する卵巣癌11例が対象。横隔膜部分切除の際、1例は全腹腔鏡下、9例はhand assistによる腹腔鏡下、1例は開腹にて手術を行った。横隔膜/大網以外の部位は腹部正中切開による開腹にて摘出した。【結果】腹腔内および横隔膜に広汎な播種を認めた1例を除き、腹腔鏡下横隔膜ストリッピングは可能であった。平均手術時間は開腹術で666分、hand assist laparoscopeで559±158分、全腹腔鏡下手術で308分であった。平均気腹時間はhand assist laparoscopeで182±45分であった。腹腔鏡下群では、特に肝頭背側の横隔膜翻転部の視野が容易に得られた。術後入院期間は開腹術で46日であり、約1ヶ月間のオピオイド投与を要したが、hand assist laparoscopeでは12±5.0日、全腹腔鏡下手術では3日であった。腹腔鏡下手術群の4例(44%)が開胸に至ったが、横隔膜の縫合にて対処可能であった。開腹術の1例はその後死亡に至ったが、腹腔鏡下手術群では現在までこの部位への転移・再発を認めていない。術後は約2週間程度の軽度な拘束性換気障害を認めたが、3週間後には正常化した。【結論】横隔膜部分切除を腹腔鏡下に行うことで、腹部正中切開以外の切開を避けることが出来より良好な視野が得られる上、入院期間および鎮痛剤投与期間を短縮できる。ビデオにて横隔膜ストリッピングの詳細を供覧する。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:内視鏡手術

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