演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

IFO/EPI/CDDP併用療法が奏効した低悪性度子宮内膜間質肉腫術後再発の1例

演題番号 : P58-8

[筆頭演者]
横山 隆:1 
[共同演者]
小西 晴久:1、大亀 真一:1、小島 淳美:1、白山 裕子:1、松元 隆:1、竹原 和宏:1、野河 孝充:1

1:四国がんセンター

 

【はじめに】子宮内膜間質肉腫は低悪性度子宮内膜間質肉腫と未分化子宮内膜肉腫に分類されるが、極めて稀な腫瘍のため標準的治療はいまだ確立されていない。子宮体がん治療ガイドラインには進行・再発子宮内膜間質肉腫のうち低悪性度症例に対しては、まずホルモン療法を検討すべきであると記載されている。今回、黄体ホルモン療法が無効であった低悪性度子宮内膜間質肉腫術後再発に対しIFO(イホスファミド)/EPI(エピルビシン)/CDDP(シスプラチン)併用療法が奏効した1例を経験したので報告する。【症例】患者は41歳、経産、閉経前期で不正性器出血を主訴に前医を受診した。子宮内膜ポリープの診断で子宮内膜全面掻爬が行われたが6ヶ月後に子宮内腔の腫瘤の増大を認め、MRIで子宮内膜間質肉腫を疑い紹介された。術前のPET-CTではFDGの淡い集積(SUVmax=5.43)を認めた。同意の上、腹式単純子宮全的術と両側付属器摘出術を施行した。摘出子宮では子宮体部後壁から子宮内腔に外方発育する8cm大の腫瘤を認めた。病理組織学的に腫瘍は舌状に子宮筋層に浸潤し、一切片では核分裂像は15/10HPFと多くみられたが大部分では正常の子宮内膜間質細胞の分化・形質が保たれ免疫組織染色ではCD10陽性、desminとsmooth muscle actinは陰性であり低悪性度子宮内膜間質肉腫と診断した。術中にはリンパ節腫大を認めず新FIGO 手術進行期分類はIB期、TNM分類はT1bN0M0と分類し術後補助療法は用いなかった。術後6カ月で長径37mm大の骨盤リンパ節転移を認めたが、血管壁浸潤を疑い外科切除は考慮しなかった。黄体ホルモン(MPA 600mg/d)を8週間投与したが腫瘍は67mm に増大し、黄体ホルモン療法は無効と判定した。後日のホルモンレセプターの検討ではER/PRともに陰性であった。その後、IFO (1500mg/m2 x3d)/ EPI (50mg/m2)/ CDDP (50mg/m2)3剤併用療法を開始した。9コース施行後には腫瘍は9mmに縮小し、PR継続中ではあったが腎機能障害のため治療を中断した。投与終了後5カ月で再増大を認めGEM/DOC併用療法を施行したが効果を認めなかった。その後、減量にてIFO / EPI / CDDP を4コース投与し、SDの範囲ではあったが腫瘍の再縮小が認められた。【考察】低悪性度子宮内膜間質肉腫再発例に対しホルモン療法が考慮されるが、その使用に際してはホルモンレセプターの存在を確認すべきと考えられた。ホルモン療法無効例に対しては、IFO/EPI/CDDP併用療法の有用性が期待された。

キーワード

臓器別:子宮

手法別:化学療法

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