演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

LD-SCLCに対するAHFを用いたCCRTにおけるEP療法とEC療法の比較

演題番号 : P57-8

[筆頭演者]
高橋 重雄:1 
[共同演者]
戸上 太郎:1、柴田 徹:1、金地 伸拓:2、石井 知也:2、坂東 修二:2、松永 卓也:2

1:香川大医病 放射線治療科、2:香川大医病 内分泌代謝・血液・免疫・呼吸器内科

 

[緒言]
限局型小細胞肺癌(LD-SCLC)の標準治療としてCDDP+VP-16(EP)療法+加速過分割照射(AHF)の同時併用化学放射線療法(CCRT)が推奨されている。当院ではEP療法不能と判断された場合、CBDCA+VP-16(EC)療法に変更しCCRTを施行してきた。
[目的]
LD-SCLCに対するAHFを用いたCCRTにおけるEP療法とEC療法の治療成績、有害事象を遡及的に比較検討する。
[対象と方法]
対象は2002年4月―2013年3月にLD-SCLCに対しAHFを用いてCCRTを施行された22例。年齢中央値73歳(52―80歳)、性別は男/女=20/2例、ECOG-PSは0/1/2/3=15/3/3/1例、病期(UICC第7版)はIA/IIA/IIIA/IIIB=1/2/11/8例。放射線治療はAHF 45 Gy/30回、CRまたはgood PRの際に予防的全脳照射(PCI) 25 Gy/10回。化学療法はEP療法またはEC療法。年齢や合併症などによりEP療法不能と判断された場合にEC療法を施行。
[結果]
EP/EC=9/13例で背景に有意差のある因子はみられず。EP群の3例が2コース目以降にECに変更。化学療法3コース未満がEP/EC=0%/46%とEC群で有意に多く(p=0.05; Fisher検定)、主な理由は重複癌の治療に移行するためであった。AHFは両群とも全例完遂、奏効率(CR+PR; RECIST v1.1)は両群とも100%。SER中央値はEP/EC=30日/28日、PCI施行率はEP/EC=33%/31%でいずれも有意差なし。G3以上の有害事象(CTCAE v4)は白血球減少が両群とも100%。貧血はEP/EC=44%/8%、血小板減少はEP/EC=56%/46%、食道炎はEP/EC=0%/8%、肺臓炎はEP/EC=11%/8%でいずれも有意差なし。両群ともG5はみられず。観察期間中央値はEP/EC=21ヶ月/19ヶ月。Kaplan-Meier法で2年全生存割合はEP/EC=60%/56%、全生存期間中央値はEP/EC=41ヶ月/27ヶ月、2年無増悪生存割合はEP/EC=33%/34%、無増悪生存期間中央値はEP/EC=14.5ヶ月/12ヶ月でいずれも有意差なし(Log-rank検定)。
[結語]
EP療法とEC療法の間で治療成績、有害事象に差はみられず、AHFを用いたCCRTにおいてEP療法不能の場合、EC療法は選択肢の一つとなりうると思われた。

キーワード

臓器別:肺・縦隔・胸膜

手法別:集学的治療

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