演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

非小細胞肺癌脳転移症例に対して使用したBevacizumabの有効性と安全性

演題番号 : P57-7

[筆頭演者]
宮崎 和人:1 
[共同演者]
下川 恒夫:1、三角 祐生:1、上見 葉子:1、石井 真理:2、中村 有希子:1、檜田 直也:1、岡本 浩明:1,2

1:横浜市立市民病院 呼吸器内科、2:横浜市立市民病院 腫瘍内科

 

【背景】脳転移を有する非小細胞肺癌患者へのBevacizumab(Bev)の投与は、本邦では原則禁忌とされてきた。しかし、欧米では臨床試験等の解析で転移性脳腫瘍を有する患者へのBev投与の安全性が確認され、本邦でも2012年6月に脳転移を有する患者に対するBev投与について、原則禁忌から慎重投与に添付文書が改訂された。今後は転移性脳腫瘍を有する患者へのBev使用の増加が予想される。ただし、その患者選択に関しては具体的かつ詳細な記載は認められない。【目的・方法】2012年6月~2013年4月の間に、当院において転移性脳腫瘍を合併した非扁平上皮非小細胞肺癌に対しBevを使用した症例について、retrospectiveにBevの有効性、安全性を解析・検討した。【結果】全症例数は5例。患者背景は男性/女性:2/3例、年齢中央値:55(47-64)歳、組織型はAd/LCNEC:4/1例であった。PSは全例0-1で、治療レジメンは全例CBDCA+PTX+Bev(2例でBev維持療法施行)であった。治療ラインは1st/2nd/3rd/4th:1/2/1/1例であり、2nd lineの2例の初回治療はいずれもEGFR-TKIであった。いずれの症例も明らかな脳転移症状は有しておらず、転移性脳腫瘍に対するBev投与前の治療は、無治療3例、γナイフ1例、摘出+全脳照射1例であった。抗腫瘍効果はCR/PR/SD/PD:0/1/4/0例であり、有害事象として脳転移内出血は認められなかった。【結論】当院での非小細胞肺癌転移性脳腫瘍症例へのBev投与は、欧米での臨床試験の報告と同様に実臨床でも比較的安全かつ効果的に施行できた。ただし、脳転移巣の大きさや個数に関してはさらなる検討が必要と思われる。本学会ではさらに症例を集積し発表する予定である。

キーワード

臓器別:肺・縦隔・胸膜

手法別:化学療法

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