演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

CD56陽性細胞を利用した免疫細胞BAK療法による癌治療パラダイムシフト

演題番号 : P57-2

[筆頭演者]
海老名 卓三郎:1 

1:(財)仙台微生物研 免疫療法セ

 

 癌の治療に当っている現場の医師から「癌の化学療法で辛い亡くなり方をされる方を見ていると現在の癌治療に疑問を感じています」との声があがっています。癌の研究が進んで新しい抗癌剤と称するものが、発明されたと言っても20年間にわたって癌による死亡率は年々増えており、脳卒中や心疾患による死亡率が減少あるいは横ばいになっているのとは全く違うのです。すなわち癌治療には数々のまやかしがあり、パラダイムシフトが必要なのです。癌治療の標準治療である手術、抗癌剤、放射線治療は「癌の縮小効果」をねらった「癌を治そう」という発想のもと行われてきましたが、癌細胞も殺すが正常の増殖細胞も殺すため副作用が必発で、全く「延命効果」には結びつきません。我々は発想を転換し、QOLを良好に維持しながら「がんと共生しよう」という発想のもとCD56陽性細胞を利用した新免疫細胞BAK療法を考案しました。この療法は患者から20mL末梢血を採取し、E(bina)培地とALys無血清培地を使って活性化増殖したリンパ球(100億個)を点滴静注で患者に戻す方法で、患者にとって負担がかかりません。CTL、樹状細胞、ペプチドワクチン療法など従来の免疫療法はエフェクター細胞としてCD8陽性キラー細胞を利用しますが、腫瘍細胞は70% HLA-1抗原を欠損しているため、30%の腫瘍細胞しか殺さず、効果は30%で抗癌剤と同じです。一方BAK療法のエフェクター細胞であるCD56陽性細胞は神経・免疫・内分泌という動物生存に必須の3機能を持った多機能・統合細胞で、CD69陽性、CD158陽性のスーパーキラー細胞で正常細胞を殺さず副作用が全くありません。腫瘍マーカーではなくバイオマーカーである血清a1AG値を指標に高度進行癌に対する介入試験を行った。a1AGは炎症・免疫・栄養状態など一般状態を知る示標として優れたもので96mg/dL未満と以上に分けてBAK療法による延命効果を比較し、その結果96以上の免疫抑制末期癌患者127名では延命8.1月に対し、96未満の高度進行癌患者292名では延命49.2月と段違いの差です。投与したBAK細胞が100%肺に行くので、肺癌には優れた効果です。現在BAK細胞の肝動注や局所注入療法を試みています。以上「癌を治そう」から「癌と共生しよう」へ、 「分化精製CD8陽性細胞」から「統合多機能CD56陽性細胞」へ、「腫瘍マーカー」から「バイオマーカー」への癌治療のパラダイムシフトが必要です。

キーワード

臓器別:肺・縦隔・胸膜

手法別:免疫療法

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