演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

CBDCA,PEM,Bevによる化学療法が奏効し完全切除可能であった肺腺癌の一例

演題番号 : P56-8

[筆頭演者]
宮原 栄治:1 
[共同演者]
板垣 友子:1、桑原 正樹:1、亀田 彰:1

1:済生会広島病院 呼吸器外科

 

症例は、61歳、男性、主訴は右胸部痛、胸部CTにて右上葉から中葉に胸膜に接する多数の腫瘤性病変を認めた。PET-CTにてSUV max 13.9の集積を認め、経皮的針生検にて腺癌と診断した(EGFR遺伝子変異は陰性)。右上葉原発の肺腺癌、中葉転移、cT4N0M0、cStage IIIAと診断し、カルボプラチン、ペメトレキセド、ベバシズマブ投与を6コース施行した。胸部CTにて腫瘍は縮小し、PET-CTにてSUV max 3.0まで低下した。化学療法が著効し治癒切除が可能と判断した。化学療法後6週間後に右上葉切除、中葉部分切除、第2-5肋骨合併切除を行った。術後病理診断では右上葉のごく一部に2mmのviableな腺癌を認めるものの、ほぼすべてが凝固壊死していた。Ef.3に近いEf.2と診断された。切除不能非小細胞肺癌に対しカルボプラチン、ペメトレキセド、ベバシズマブによる化学療法が奏効し治癒切除可能となった。カルボプラチン、ペメトレキセド、ベバシズマブの術前投与は、周術期合併症に注意が必要であるが、奏効率が高く副作用が軽度であり、肺腺癌の術前化学療法として有効な選択肢のひとつと考えられる。

キーワード

臓器別:肺・縦隔・胸膜

手法別:化学療法

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