演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

IPMNの長期経過観察中に進行した浸潤性膵管癌を合併した1例

演題番号 : P54-8

[筆頭演者]
野尻 基:1 
[共同演者]
待木 雄一:1、広松 孝:1、高良 大介:1

1:桐生厚生総合病院 外科

 

症例は68歳女性.2007年に行った超音波検査で膵頭部に11mm大の分枝型IPMNを認め,以後年毎のCT検査で経過観察を行っていた.2012年6月褐色尿を認め受診.血液検査で肝酵素・胆道系酵素の上昇,ビリルビン上昇,CA19-9・DUPAN2・SPAN1の上昇を認めた.CTでは総胆管・肝内胆管・主膵管の拡張があり,IPMN近傍の膵頭部にLow Density Areaを認めたが,IPMNの大きさに変化は認めなかった.ERCPでは胆管と主膵管の途絶を認め,膵液中のCEAは11023と上昇していた.胆管ブラシと膵液細胞診の一部に異型細胞を認めたが悪性の診断にはいたらなかった.以上の画像所見よりIPMCへの悪性化もしくはIPMNに隣接した浸潤性膵管癌の可能性を疑い,2012年7月に亜全胃温存膵頭十二指腸切除・門脈合併切除術を施行した.病理組織所見はIPMNは腺腫のみで,その近傍に低分化な管状腺癌の浸潤を認めたためIPMNに合併した浸潤性膵管癌と診断した.術後経過は良好で合併症なく31日目に退院.術後補助化学療法としてTS1を内服していたが術後半年で局所再発をきたした.IPMNで長期経過観察をしていたにも関わらず浸潤性膵管癌が進行した状態でみつかった1例を経験したため報告する.

キーワード

臓器別:膵臓

手法別:手術療法

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