演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

GEM少量投与で治療効果がみられた膵癌の1例

演題番号 : P54-1

[筆頭演者]
上杉 和寛:1 
[共同演者]
松本 俊彦:1、西出 憲史:1、梶原 猛史:1、浅木 彰則:1、仁科 智裕:1、堀 伸一郎:1、井口 東郎:1、灘野 成人:1

1:四国がんセンター 消化器内科

 

【症例】80歳台女性、主訴は腹部違和感、PET-CTで膵鈎部にFDGの集積(SUV max=8.51 )を伴う2.8cmの腫瘤性病変及び、骨、リンパ節に転移性病変がみられた。膵癌cT3N3M1 stageIVbと診断された。【経過】GEM:1000mg/m2で治療を開始した。1投後にGrede2の肝障害が出現し2投目は800mg/m2に減量した。再度Grade2の肝障害が出現し投与中止とし、TS-1:80mg/dayに変更した。味覚障害が出現した為、2投1休で投与を継続し2か月後の効果判定でPRが得られた。その後、味覚障害の増悪あり、60mg/dayに減量した。8か月に骨転移の増悪あり中止した。次の有効な治療方法が無く、本人、家族と相談の上希望もありGEM160mg/m21投1休で投与開始した。SDで経過し、8か月後に多発肺転移が出現した。PDと判断しTS-1に変更。3か月後に転移巣の増悪で中止し、GEM 320mg/m21投1休で治療を再開した。死亡2か月前までの14か月で10100mgのGEMが投与された。PRとなった原発病変は増悪すること無く経過した。【考察】GEM標準投与量で肝障害が出現したが160mg/m2まで減量することで投与を継続できた。標準的な治療方法ではないが、減量して治療継続できたことが、予後改善につながったと考えられた。

キーワード

臓器別:膵臓

手法別:化学療法

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