演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

HCC術後再発・肺転移に対しソラフェニブおよびTAEによる集学的治療の一例

演題番号 : P53-9

[筆頭演者]
小菅 崇之:1 
[共同演者]
加藤 正人:1、北 順二:1、下田 貢:1、窪田 敬一:1

1:獨協医科大学 第2外科

 

肝細胞がん再発に対する局所療法として、手術、肝動脈塞栓術(TAE)とともに、ソラフェニブ投与による化学療法が、GIDEON試験などをもとに施行されている。当科においても、2009年6月から2012年6月までに、32例の肝細胞がん再発・転移患者に投与されている。しかしながら32例のうち大多数が、副作用または死亡により投与が中止されている。ソラフェニブ投与の継続が出来ている1例を呈示する。症例:70台女性。2011年6月、下大静脈腫瘍栓を伴った肝細胞がん、多発性肺転移に対し、拡大後区域切除術および下大静脈腫瘍栓摘出、胆のう摘出術施行。7月の退院後に、まず、外来にて手足症候群に対する角質ケアを2週間にわたり施行し、8月からソラフェニブ800mgの投与を開始した。9月になり、手足症候群の悪化を認め、一時的に400mgまで減量し、改善を認めたため、600mgまで増量した。この頃より、血圧の上昇を認め、ARBの投与を開始した。その後も、ソラフェニブ投与量を600mgから800mgと増減を繰り返しながら、投与を継続していたが、12月のヘリカルダイナミックCTにて、肝細胞がん再発および肺転移巣増悪を認めたため、800mgまで増量するとともに、2012年3月、初回の肝動脈塞栓術施行。その後も、2012年6月、10月、と、2013年2月に、2回目~4回目を施行し、その後、3月にヘリカルダイナミックで評価したところ、肝および肺病変ともにSDの評価であり、新たな遠隔転移は認められていない。2013年4月現在、術後1年10か月経過し、PS0にて生存中である。症例の提示とともに、ソラフェニブに関する文献的考察を加え報告する。

キーワード

臓器別:肝臓

手法別:集学的治療

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