演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

化学療法による薬剤性肺炎症例の検討

演題番号 : P51-23

[筆頭演者]
三浦 康誠:1 
[共同演者]
橋本 清利:1、喜島 一博:1、佐藤 純人:1、白畑 敦:1、早稲田 正博:1、高坂 佳宏:1、鈴木 哲太郎:1、松村 直樹:1、松本 匡史:1、石田 康男:1

1:横浜旭中央総合病院 外科

 

薬剤性肺障害は除外診断であり、画像所見、臨床所見、検査所見を総合して診断する。その画像所見はきわめて多彩な形態を示し、ガイドラインではどの疾患に類似したものかで5つのパターンに分類されている。その主な目的は予後の悪いびまん性肺胞傷害型(DAD型)かそれ以外かを判別することにある。今回われわれは大腸癌術後補助化学療法(XELOX療法)にて薬剤性肺炎(間質性肺炎)を発症し、死亡した症例を経験したので報告する。症例は67歳男性。術後病理結果stage 3aにて、XELOX療法を開始した。5クール開始時に咳そうの出現を認め、鎮咳薬を頓用にて処方した。その後軽快したため化学療法は継続した。8クール開始時に咳そうの増悪を認め、CTにて浸潤影の出現を認めた。薬剤性肺炎を疑い、化学療法は中止とし、呼吸器内科管理とした。当初は予後良好の非特異性間質性肺炎型(NSIP型)と診断したが、退院後2週間後に呼吸困難あり受診。CT上DAD型肺炎となっており、入院9日後に死亡した。ゼローダもオキサリプラチンも薬剤性肺障害の報告は稀である。しかし発症した場合は本症例のように致命的な経過を辿ることもあるため、投与中においては注意深い観察が必要と思われる。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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