演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

当科における80歳以上の高齢者大腸癌症例に対するベバシズマブ併用強力化学療法の検討

演題番号 : P51-22

[筆頭演者]
長尾 厚樹:1 
[共同演者]
諸角 謙人:1、開田 脩平:1、山下 俊:1、野原 京子:1、奈良 智之:1、野家 環:1、伊藤 契:1、古嶋 薫:1、針原 康:1、小西 敏郎:2

1:NTT東日本関東病院 外科、2:東京医療保健大學 副学長

 

【背景と目的】 大腸癌患者の増加に伴い、化学療法が適応になる高齢者が増えてきている。また、高齢者に対するFOLFOX、FOLFIRI等を用いた強力な化学療法は骨髄抑制、下痢等の有害事象の程度はより重篤になる可能性がある。80歳以上の高齢者でベバシズマブ(BV)を含む強力化学療法が行えるかを検討した報告は乏しい。本研究は、当科におけるBV併用オキサリプラチン(L-OHP)ベースの化学療法を施行した治癒切除不能進行再発大腸癌の初回治療で、年齢が80歳以上の症例に対する有用性を検討した。【方法】2007年10月~2012年6月までに切除不能進行再発大腸癌に、初回治療としてFOLFOX+BV療法を開始した28例を対象とし、有効性指標を奏効率(RR)、病勢制御率(DCR)、病勢無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)として、安全性指標を重篤な有害事象(Grade>3)発生率としてレトロスペクティブに解析した。【結果】男性/女性:15例/13例、年齢中央値:82歳(80-89)、PS 0/1:23/5(例)。RR :45%、DCR:95%、PFS中央値は131.5日(95%CI:42-307)、OS中央値は752日(95%CI:453-984)であった。重篤な有害事象の発現歴有無別のPFS中央値は発現歴無の群は151日 (95% CI:31-307) に対し発現歴有の群は112日(95% CI: 41-813)で有意な差が認められなかった(p=0.1271)。重篤な有害事象の発現率は好中球減少症が21%(6例)、末梢神経障害が10%(3例)、疲労7%(2例)、食欲低下7%(2例)、発熱性好中球減少症4%(1例)、高血圧7%(2例)であった。また、重篤な有害事象発現有無で血清クレアチニン値に有意な差はみとめられなかった(p=0.0723)。【結論】PSや臓器機能が温存されていることに留意することで、80歳以上の高齢者大腸癌患者に対してもBV併用L-OHPベース化学療法の施行により良好な全生存期間が得られた。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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