演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

進行再発大腸癌に対するIRIS療法の使用経験

演題番号 : P51-16

[筆頭演者]
大辻 俊雄:1 
[共同演者]
更屋 勉:1

1:健生会土庫病院 消化器内科

 

【背景】進行再発大腸癌に対するIRIS療法(Irinotecan+S-1併用療法)は本邦で各臨床試験グループより様々なレジメンが開発され報告されている。FIRIS試験において2次治療におけるIRIS療法のFOLFIRI療法に対する非劣性が証明され、IRIS療法が2次治療の選択肢の一つであることが示された。当院では1コース4週間のFIRISレジメン(Irinotecan:125mg/m2/day1,15、S-1:80-120mg/body/day1-14)及び1コース3週間のSIRレジメン(Irinotecan:150mg/m2/day1、S-1:80-120mg/body/day1-14)の2つのレジメンを採用した。【目的】当院におけるIRIS療法の治療成績および毒性を検討する。【対象、方法】2009年から2012年までに当院でIRIS療法を2コース以上施行した切除不能・再発大腸癌症例24例を対象に、レジメンごとに投与状況、抗腫瘍効果(RECIST)、無増悪生存期間(Kaplan-Meier)、毒性(CTCAE)について後方視的に検討した。【結果】FIRISレジメン(以下FIRIS)が17例、SIRレジメン(以下SIR)が7例であった。治療ライン(2次/3次以降)はFIRIS:12/5、SIR:6/1。分子標的薬併用有無(BV/Cet/無)はFIRIS:10/1/6、SIR:4/0/3であった。投与回数中央値はFIRIS:7(4-20)、SIR:6(2-20)、IrinotecanのRDIはFIRIS:74.1%、SIR:79.6%であった。抗腫瘍効果は2次治療症例においてFIRIS:RR16.7%、DCR83.3%、SIR:RR20%、DCR100%であり、無増悪生存期間中央値は2次治療症例においてFIRIS:7.3ヶ月、SIR7.7ヶ月であった。Gr.3以上の毒性は発熱性好中球減少がFIRISで11.8%、SIRで14.3%とともに多くみられ、血液毒性においてはFIRISで食欲不振5.9%、口内炎11.8%、下痢17.6%であったのに対しSIRではいずれも0%であった。【まとめ】IRIS療法の抗腫瘍効果、無増悪生存期間は良好であった。下痢をはじめとした消化器毒性や発熱性好中球減少が多く、既報と同様であった。FIRISレジメンに比しSIRレジメンで消化器毒性が少ない傾向にあった。【結語】当院におけるIRIS療法の治療成績について報告した。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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