演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

オキサリプラチン再導入が術後長期生存に寄与したと思われる肺転移を伴う直腸癌の1例

演題番号 : P51-13

[筆頭演者]
小野 千尋:1 

1:草加市立病院 外科

 

近年大腸癌化学療法の進歩により進行再発大腸癌の予後は著明に延長されてきているが、3-rd line以降のレジメンは確立しておらずオキサリプラチンの再導入が検討されている。今回我々はオキサリプラチン再導入が長期生存に寄与したと考えられる切除不能肺転移を伴う直腸癌の1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する。症例は67歳男性。平成18年12月健康診断の胸部レントゲン検査で異常影を指摘され近医受診、左肺下葉S10に3cm大の腫瘤を指摘された。エコーガイド下に生検を施行したところadenocarcinoma in pleural wall 大腸(直腸)からの転移疑いと診断された。下部消化管内視鏡検査を施行したところRb-Pに亜全周性2型の腫瘍を認め生検ではwell differentiated adenocarcinomaであった。腹部CT検査では左副腎転移も指摘された。平成19年3月腹会陰式直腸切断術左副腎摘除術を施行した。術後肺転移は両葉にあることが判明し、FOLOFOX4療法 22コースFOLFIL療法 6コースを施行した。平成20年9月胸部CT検査で転移巣は瘢痕化し腫瘍マーカーも正常値化したことよりCRと判断し休薬経過観察とした。平成21年2月に腫瘍マーカーの再上昇と胸部CT検査で転移巣の再増大を認めたためFOLFILI療法を再開したが PDとなり、平成22年2月よりmFOLFOX6療法に変更しオキサリプラチンの再導入を行った。腫瘍マーカーの低下と胸部CT検査上肺転移巣の若干の縮小傾向を認めSDと判断した。再導入によるアレルギー反応は認めなかった。同年7月転移巣の再々増大と腫瘍マーカーの上昇認め再度FOLFILI療法に変更し治療継続した。オキサリプラチン再導入抗腫瘍効果は約5ヶ月間と考えられた。その後治療効果はなく平成23年10月脳転移その後骨転移歯肉転移等を来たしPSが低下平成24年5月永眠された。術後FOLFOX4開始後の生存期間は1834日であった。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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