演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

大腸癌・肝転移R0切除例に対する術後補助療法の検討

演題番号 : P51-10

[筆頭演者]
加藤 総介:1,3 
[共同演者]
高木 智史:1、今井 亜希:1、吉田 純一:1、谷 安弘:2、中川 隆公:2、松岡 伸一:2、佐々木 文章:2

1:札幌社会保険総合病院 消化器科、2:札幌社会保険総合病院 外科、3:岩見沢市立総合病院 消化器内科

 

【背景】Stage IV大腸癌において肝転移は最も頻度の高い転移形式であるが、R0切除例では予後が良好であることが知られている。しかし大腸癌・肝転移R0切除例に対する術後補助療法についてはコンセンサスが得られていない。2005年にオキサリプラチンが本邦で保険収載されて以降、大腸癌・肝転移に対する手術・化学療法を含めた治療選択肢は多様化している。【対象と方法】2005年4月~2013年3月の期間に札幌社会保険総合病院において大腸癌・肝転移に対してR0切除を施行し得た27例を対象とし、その背景と術後補助療法について後方視的に検討した。【結果】27例の背景は、男女比=14:13、平均年齢66.4歳、転移形式は同時性:異時性=15:12、原発巣は結腸:直腸=23:4、肝転移はH1:H2:H3=23:3:1であった。術後補助療法の内訳は、無治療2例,フッカピリミジン系経口抗癌剤13例,オキサリプラチンを含むレジメン11例,イリノテカンを含むレジメン1例であった。フッ化ピリミジン系経口抗癌剤群では全例がH1であったが、オキサリプラチン群では3例がH2, 1例がH3であった。R0切除例全体では、無増悪生存期間(PFS)中央値は、20カ月で、3年PFS 38.1%、3年全生存率(OS)85.0%であった。フッ化ピリミジン系経口抗癌剤群では、PFS中央値は36カ月、3年PFS 45.5%、3年OS 87.5%であった。オキサリプラチン群ではPFS中央値3.5カ月、3年PFS 22.2%、3年OS 80%であった。【考察】大腸癌・肝転移R0切除例の大多数では術後補助化学療法が施行され、再発リスクが高いと考えられるH2, H3症例ではオキサリプラチンを含むレジメンが選択されていた。オキサリプラチン群ではフッ化ピリミジン系抗癌剤よりPFSが短かったが、OSでは差を認めなかった。【結語】大腸癌・肝転移R0切除例の術後補助化学療法は症例の再発リスクを考慮して選択されている傾向がみられた。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

前へ戻る