演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

当院大腸癌化学療法におけるパロノセトロン使用例の検討

演題番号 : P51-9

[筆頭演者]
藤江 裕二郎:1 
[共同演者]
大西 直:1、西田 謙太郎:1、柳川 雄大:1、橋本 和彦:1、藤田 正一郎:1、藤田 淳也:1、吉田 哲也:1、東野 健:1、今岡 真義:1、門田 卓士:1

1:NTT西日本大阪病院 外科

 

新規5HT3受容体拮抗薬パロノセトロンは2010年に承認されて以降、大腸癌化学療法においても広く使用されている。しかし大腸癌治療に使用する中等度催吐性リスクまでの薬剤(オキサリプラチンまたはイリノテカンベースの化学療法)においては、パロノセトロンが有用とされる遅発性嘔吐予防に対して費用対効果の面からもデキサメタゾンの単独使用が推奨されている。よって当院におけるパロノセトロン使用患者について悪心・嘔吐発現状況を検討し、今後の使用方針を再考することとした。 2012年1月から2013年1月までの期間で当院にて大腸癌化学療法を施行し、かつパロノセトロンを使用した症例は36例であった。男性22例、女性14例、年齢は25歳-81歳(平均61.3歳)であった。全例第3日までデキサメタゾンを併用した。また8例(22%)ではアプレピタントを併用していた。重複を含めて、オキサリプラチンベースの化学療法を32例、イリノテカンベースの化学療法を18例が受けていた。治療コース数は3-99コース(平均17.9コース)であった。CTCAEに準拠し悪心・嘔吐を評価したうえで、治療経過中の最高グレードを同症例のグレードとしたところ、なし:15例(42%)、グレード1:17例(47%)、グレード2:4例(11%)であった。一方、同時期に大腸癌化学療法を施行しながらパロノセトロンを使用しなかった症例を8例認めたが、これらの悪心・嘔吐発現状況は、なし:3例(38%)、グレード1:4例(50%)、グレード2:1例(13%)であった。横断的検討ではあるが、パロノセトロンの使用によっても悪心、嘔吐が有意には改善していない可能性があり、費用対効果の面からも無条件に多数例に使用すべきではないものと考えられた。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

前へ戻る