演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

ESMOガイドラインからみた当院の大腸がん化学療法

演題番号 : P51-8

[筆頭演者]
高田 学:1 
[共同演者]
竹本 香織:1、町田 水穂:1、小松 正樹:1、岡田 正夫:1、松村 美穂:1、田上 創一:1、成本 壮一:1、佐近 雅宏:1、関 仁誌:1、林 賢:1、宗像 康博:1

1:長野市民病院 外科

 

目的)大腸癌化学療法の当院の現状をESMOのガイドラインに準じた分類で調査した。対象と方法)2008年1月より2012年8月までにRPMI、SLV5FU2、mFOLFOX6、FOLFIRI、XELOX、ベバシツマブ、セツキシマブ、パニツムマブのいずれかを使用した症例を対象とし遠隔転移を有するもののR0手術にもちこめそうな状態(グループ1→G1)、主病巣や多発転移巣の増殖速度が早いか、症状がつよくあるか、急激な状態悪化が予測される(G2)、状態が悪いか切除がまったく不能であり、余命の延長とQOL維持を目的とする(G3)に分類し後ろ向きに調査した。術前後の補助化学療法の現状も調査した。化学療法はオキサリプラチンを含むO群、イリノテカンを含むI群、どちらも含まないF群に分類し,分子標的薬療法ではベバシツマブ使用をB群、セツキシマブ、パニツムマブのどちらか使用をE群、分子標的薬を使用しなかったN群とした。結果)全例203例で進行・再発癌症例は151例で補助化学療法は52例であった。G1は26例、G2は14例、G3は111例であった。G1では24例で肺・肝臓切除に至り、生存日数の中央値は24ヶ月と観察期間は短いが切除者は全例生存中であった。G2では12例が死亡しており、生存日数中央値は11ヶ月であった。G3の生存日数中央値は14ヶ月、F,O,I群は10、78、20例で、各生存は14,15.5,13ヶ月で、一次治療における3群間に有意差はなかった。2次治療調査では、O→O、O→Fとなった群では10.6ヶ月に対し、O→I群では26.3ヶ月であった。分子標的薬からみるとB群がN群に対して有意差をもって生存日を延長した(P=0.04)。補助化学療法52例のうちわけはステージΙΙΙ術後の38例と直腸癌術前のO群14例で、38例中F群が17例でO群は21例に使用されており現在追跡中である。考察)ガイドラインによれば患者の状態や目的により化学療法や分子標的薬を選択すべきである。当院でも多くの薬剤が使用できるようになったが施設としての治療順序、薬剤選択方針確率は難しい。個々の医師が患者状態を分析し、分子標的薬を積極的に使用すべきか、stop&goやリサイクルを考えて使用している。当院ではオキザリプラチンベースが優位であり、G1では58%に分子標的薬が使用されていたが、G2では29%、G3では31%という使用率でBevacitumabが有用であり、オキザリプラチンとイリノテカン両方を使用出来た場合に26ヶ月の生存が得られた。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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