演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

大腸癌術後補助療法:経口抗癌剤の再検証

演題番号 : P51-6

[筆頭演者]
鶴間 哲弘:1 
[共同演者]
永山 稔:1、岩山 祐司:1、中野 正一郎:1、秦 史壮:2

1:JR札幌病院 外科、2:札幌道都病院

 

(はじめに)大腸癌術後補助療法としては、ユーゼル・ユーエフティーなどの経口抗癌剤による療法とオキサリプラチンを併用する療法があるが、このレジメン選択方法に関しては各施設により様々であるのが実状である。(目的)当院では2012年まで原則、stage3およびhigh risk stage2に対して経口抗癌剤による補助療法を施行してきた。そこで、大腸癌術後補助療法として経口抗癌剤のみで再発予防効果として十分か検討した。(対象と方法)検討対象は2009年4月から2013年3月までに大腸癌根治手術を施行されたstage2およびstage3症例。それぞれの症例の予後を検討し、適切な補助療法レジメンについて考察した。(結果)原則、stage3およびhigh risk stage2に対して経口抗癌剤による補助療法を施行し、3年無再発生存率はstage2で92%、stage3で84.2%であった。Stage3aでは40例中7例に再発を認めた。そのうち2例が高齢を理由に補助療法が施行されず、また3例においては早期に出現した有害事象により2クール目途中で補助療法を中断した。以上より、stage3aにおいては早期から適切な有害事象対策を行いながら、また、高齢といえどもある程度ADLが維持されている症例においても補助療法を行うことが、つまりは経口抗癌剤の十分な施行が再発予防に重要と思われた。Stage3bにおいては17例中2例に再発を認め、これらには6か月の経口抗癌剤が施行されていた。よってstage3bにおいては経口抗癌剤はややパワー不足と思われた。Stage2においては50例中4例に再発を認め、そのうち3例には補助療法が施行されていなかった。他の1例は経口抗癌剤が6か月間施行されていたが、深達度がSIであった。(考察)JCOG0205の結果においても補助療法における経口抗癌剤の有効性が示されたが、stage3C(TMN分類)ではややパワー不足であった。当院での結果においても、この試験同様必要十分量の投与が行われるのであれば経口抗癌剤で十分と思われるが、stage3b(癌取扱い規約)ではオキサリプラチンを併用したより強力なレジメンが必要と思われた。Stage2に関しては的確なリスク因子決定とstage2c(TMN分類)に対する考慮も必要と思われた。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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