演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

下部進行直腸癌に対するbevacizumab併用術前化学放射線療法の安全性に関する検討

演題番号 : P51-2

[筆頭演者]
前田 清:1 
[共同演者]
永原 央:1、大谷 博:1、野田 英児:1、渋谷 雅常:1、瀧井 麻美子:1、六車 一哉:1、田中 浩明:1、久保 尚士:1、天野 良亮:1、木村 健二郎:1、平川 弘聖:1

1:大阪市立大学大学院 腫瘍外科

 

[目的] NCCNガイドラインでは進行直腸癌に対して5FUもしくはcapecitabineを併用した術前化学放射線療法(CRT)が標準治療とされている。しかしながら、分子標的薬の使用に関しては、安全性、効果ともまだ、明らかではない。分子標的薬であるBevacizumabを術前に使用した場合、易出血性や創部治癒遷延の可能性が指摘されており、とくに直腸切断術が必要な下部直腸癌に対しては術後合併症の発生が危惧される。われわれは下部進行直腸癌を対象とし、bevacizumab併用術前化学放射線療法を施行し、その安全性について検討した。 [対象] Rb~Pに主座をおく進行下部直腸癌6例を対象とした。治療前の進行度はT3N1 2例、T3N2 3例、T4N0 1例で、遠隔転移は認めなかった。術前CRTはbevacizumabは5mg/kgを2週ごとに3回投与、放射線は1回1.8Gy、5回/週で計50.4Gy、capecitabineは放射線照射日のみ内服とし、投与量は825mg/m2mをlevel 1, 900mg/m2をlevel 2とした。手術はCRT終了後、6~8週で行った。[結果]CRT中の有害事象は全てGrade1~2であり、重篤なものは認められず、全例、減量なしに完遂できた。術式は直腸切断術5例、低位前方切除1例であった。組織学的効果判定ではgrade 3 2例、grade 2 1例、grade 1b 1例、grade 1a 2例であった。pCR率は33%(2/6) 、down-staging率は83%(5/6)であった。周術期合併症は試験開始当初の3例(50%)に認められ、会陰創感染が1例、骨盤膿瘍+会陰膀胱瘻が1例、縫合不全1例であったが、いずれも保存的治療により改善した。[結論] 下部進行直腸癌に対するbevacizumab併用術前CRTは施行中の有害事象は軽度で、全例、完遂し得た。術後創部合併症については今後、症例数を増やして検討する必要がある。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:臨床試験

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