演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

リンパ節転移度、郭清個数からみた治癒切除結腸癌の予後

演題番号 : P50-11

[筆頭演者]
難波 美津雄:1 
[共同演者]
齋藤 真:1、小川 達哉:1、高山 陽:1

1:佐野医師会病院 外科

 

【目的】治癒切除結腸癌リンパ節転移、郭清から予後を検討した。【対象・方法】対象は治癒切除結腸癌195例であった。累積生存率はKaplan-Meier法で求めLogrank testでp<0.05を、再発危険因子はLogistic回帰分析でp<0.05を有意差ありとした。リンパ節転移度は25%以上を高転移度群、25%未満を低転移度群、郭清個数12個以上を高郭清群、12個未満を低郭清群とした。【結果】累積5年生存率はn0(n=129)96.4%、n1(n=45)73.9%、n2(n=13)72.5%、n3(n=9)71.1%でn(+)が予後不良であった(p<0.0001)。臨床病理学的事項での再発危険因子は全例ではリンパ節転移(p=0.006)、高転移度(p=0.011)が選択され郭清度、郭清個数12個は選択されなかった。累積5年生存率をみると郭清度ではD1(n=14)91.7%、D2(n=40)90.3%、D3(n=142)88%と差がなく、郭清個数12個でも低郭清群(n=114)87.7%、高郭清群(n=82)90.2%で差を認めなかった。転移度では低転移度群(n=35)88.1%、高転移度群(n=32)55.5%と高転移度群で予後不良であった(p=0.005)。さらにリンパ節転移別の転移度ではn1で低転移度群(n=28)85.7%、高転移度群(n=17)53.9%、n2では低転移度群(n=4)100%、高転移度群(n=9)62.2%、n3では低転移度群(n=3)100%、高転移度群(n=6)55.6%といずれも高転移度群の予後が不良であった(n1のみp=0.03と有意差あり))。転移度と郭清個数では低転移度では低郭清群(n=10)85.7%、高郭清群(n=25)89.1%と差がなかったが、高転移度群では低郭清群(n=22)51.8%、高郭清群(n=10)67.5%と有意差はない(p=0.96)が低郭清群で不良であった。【結語】リンパ節転移例は予後不良で、n1からn3の各リンパ節転移で高転移度例の予後が不良であった。低転移度例では差がなかったが、高転移度例では規約の推奨する12個以上の郭清が望まれた。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:手術療法

前へ戻る