演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

当院における下部進行直腸癌に対する治療的両側側方リンパ節郭清の治療成績

演題番号 : P50-9

[筆頭演者]
平木 将之:1 
[共同演者]
竹政 伊知朗:1、西村 潤一:1、植村 守:1、畑 泰司:1、水島 恒和:1、山本 浩文:1、土岐 祐一郎:1、森 正樹:1

1:大阪大院医消化器外科

 

【はじめに】本邦では1970年代より下部進行直腸癌に対して側方郭清が標準術式として一般化されてきたが、術後の排尿・性機能障害や,自律神経温存による手術時間の延長など様々な課題も指摘されてきた。側方リンパ節転移再発予防の目的で行う予防的側方郭清に関するoncologicalな意義は、JCOG0212の長期成績の結果が待たれるが、側方リンパ節転移治療の目的で行う治療的側方郭清の成績については,コホート研究や第III相臨床試験から導かれた結論はない。【目的と方法】2004年5月~2012年4月までに側方リンパ節郭清を行った下部進行直腸癌50例(SatgeIVを除く)のうち、術前側方リンパ節転移陽性と判断し治療的側方郭清を行った11例を対象とした。リンパ節に関する病理学的諸因子、術後性機能および排尿障害の発生率、局所再発および生存率ついて検討した。術前PET/CTで側方リンパ節にFDGの集積:SUVmax 1.5以上または、CT/MRIで短径8mm以上の腫大を側方リンパ節転移陽性と診断した。【結果】年齢は中央値63歳(49‐80)、男:女は9:2、腫瘍局在はRba: Rb: PbP=3: 7: 1、組織型はtub2:por:muc=9:1:1、深達度は、MP:A=1:9であった。治療的側方郭清群における側方リンパ節転移率は54.6%(6/11)であった。転移側方リンパ節の内訳は、263(R) 9.0%(1/11)、263(L) 9.0%(1/11)、273(L) 9.0%(1/11)、283(R) 9.0%(1/11)、283(L) 27.3%(3/11)、273(R)、293(R)、293 (L)、280は0%であり、283(L)が最も転移率が高かった。術後性機能および排尿障害発生率は18.2%(2/11)であった。中央値790日(57‐1741)の観察期間において、2例に局所再発を認めたが(18.2%)、全例生存している。局所再発率を、病理学的上方/側方リンパ節転移別でみると、上方(-)/側方(-)は0%(0/2)、上方(+)/側方(-)は33%(1/3)、上方(+)/側方(+)は16.7%(1/6)であった。【結語】当院での治療的側方郭清は、局所再発制御、生存率において良好な治療成績を認め、その有効性が示唆された。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:手術療法

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