演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

リンチ症候群の6重複がんに対する腹腔鏡下結腸全摘術の経験

演題番号 : P50-7

[筆頭演者]
村中 太:1 
[共同演者]
宗像 康博:1、林 賢:1、関 仁誌:1、高田 学:1、沖田 浩一:1、竹本 香織:1、成本 荘一:1、田上 創一:1、松村 美穂:1、岡田 正夫:1、杉山 聡:1

1:長野市民病院 外科

 

今回Lynch症候群の多発大腸癌に対して腹腔鏡下の結腸全摘を経験したため報告する。症例は40歳男性。左下腹部痛と膨満感を主訴に近医受診し、精査目的に当院紹介となった。下部消化管内視鏡検査では上行結腸、横行結腸、下行結腸に2カ所、直腸Rbと計5カ所の腫瘍性病変を指摘され、直腸Rb以外はいずれも生検でGroup5であった。家族歴もあり、アムステルダム基準IIや大腸癌研究会の臨床基準にも当てはまるためLynch症候群と診断され、遺伝子検査でも変異を認めた。腹腔鏡下で根部郭清を行い、結腸全摘後回腸パウチを形成し、肛門管と吻合後diverting stomaを造設した。手術時間は8時間24分、出血量は70mlであった。病理組織学的検査では内視鏡で診断できなかった虫垂にも癌が指摘され、計6カ所の癌と診断された。リンパ節転移は385個中1個転移を認めた。術後補助化学療法を半年間行った。現在のところ無再発生存中である。潰瘍性大腸炎や家族性大腸腺腫症に対する結腸全摘の報告は認めるが、同時性の結腸がんに対して結腸全摘を行った報告は比較的まれで、進行がんに対する根部郭清など腹腔鏡下での癌に対する手技を総合した手術となるため若干の文献的考察を加えて報告した。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:手術療法

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