演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

HER2陽性乳癌へのTrastuzumab術後補助療法中の再発例に対するLapatinibの使用経験

演題番号 : P5-11

[筆頭演者]
張 弘富:1 
[共同演者]
李 哲柱:1、小谷 達也:1、本田 晶子:1

1:日本赤十字社京都第一赤十字病院 乳腺外科部

 

【はじめに】今回われわれは,術後補助療法としてのTrastuzumabの投与後1年以内に転移再発をきたした症例7例に対してLapatinib+Capecitabine療法を行い,その効果や副作用について検討したので報告する.【症例】年齢は55~72歳で,補助療法はFEC→DTX 5例(4例は術前),wPTX(術前)→FEC(術後)1例,AC→wPTX 1例であり,全例でTrastuzumabの1年間投与が行われていた.ER陽性の4例ではAI剤も投与されていた.転移部位としては肺4例,肝2例,脳1例であった.【結果】最良効果はPR 3例,long SD 3例,PD 1例で,TTFの中央値は250日(71~300)であった.G3以上の有害事象としては高ビリルビン血症,好中球減少,上気道炎が1例ずつ生じたが,いずれも休薬または減量で継続でき,有害事象による中止例はなかった.【考察】TrastuzumabはHER2受容体の細胞外ドメインに結合するが,Lapatinibは細胞内キナーゼドメインに結合する.作用部位が異なるためTrastuzumabでPDとなった症例においてもLapatinibの効果が期待できる.今回の結果でも奏効率は43%,臨床的有用率は86%と高い効果が得られており,副作用についても想定の範囲内で,きわめて有用な治療法であると感じられた.

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:分子標的治療

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