演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

当院における転移性乳癌に対するパクリタキセル+ベバシズマブによる治療経験

演題番号 : P5-10

[筆頭演者]
宮部 理香:1 
[共同演者]
早川 貴光:1、西平 守道:1、山下 皓正:1、石井 賢二郎:1、大島 令子:1、熱田 幸司:1、小林 秀昭:1、中山 隆盛:1、稲葉 浩久:1、白石 好:1、森 俊治:1、磯部 潔:1

1:静岡赤十字病院 外科

 

HER2陰性進行再発乳癌に対するパクリタキセル(PTX)+ベバシズマブ(AVA)療法は,高い効果と安全性が示されている.今回我々は,当院でPTX+AVA療法にて加療を行った進行再発乳癌乳癌5例について,臨床像とその効果,有害事象につき検討を行ったので報告する.対象:2012年10月から2013年4月までに当院でPTX+AVA療法を開始した,乳癌術後再発患者5例である.臨床像,奏功率,6ヶ月無増悪生存率,有害事象につき検討した.結果:対象例の年齢中央値は59.4歳(47-72)であり,Luminal A subtype(ER陽性・HER2陰性)が4例,triple negative1例であった.再発部位は肺・肝転移4例,骨転移2例,リンパ節転移2例,局所再発1例であった.4例が再発後ホルモン療法failureにて化学導入後ファーストレジメンであり,triple negativeの1例はNAC施行後手術放射線療法を行った局所進行乳癌の術後3ヶ月での再発であった.奏功率は60%(3/5例)であった.現時点で増悪に至る症例は無かった.有害事象は高血圧3例に認め,降圧剤投与を開始し加療継続可能であった.また,Grade 3の好中球減少1例,蛋白尿を1例に認め,それぞれPTXの減量,AVAの休薬・減量で対処し,現在も加療継続中である.考察:当院でPTX+AVA療法を施行した再発乳癌患者では,良好な奏功率を得られた.特に,再発後ホルモン療法に抵抗性となった症例は肺・肝転移が急速に増悪した症例であったが,PTX+AVA療法により病勢のコントロールが可能となった.Triple negative の術後早期再発例でも,術前DTXでPDであったが,PTX+AVA療法で奏功が得られた.今回は全例,再発後化療のファーストラインでの使用経験であり,そのため奏功率も高かったことが考えられるが,多くの報告にもあるように,late lineでの使用やタキサン既治療例でも効果が認められている.有害事象も認容できるものが多く,進行再発乳癌に対して高い効果が期待できる治療法であると思われた.

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:化学療法

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