演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

Fulvestrantを使用しlongSDを得た進行再発乳癌の治療経験

演題番号 : P5-9

[筆頭演者]
萩原 美桜:1 
[共同演者]
榎本 克久:1、水沢 容子:1、鈴木 周平:1、長島 紗樹:1、原 由起子:1、松本 京子:1、和賀 瑛子:1、飯塚 美紗都:1、前田 哲代:1、平野 智寛:1、櫻井 健一:1、谷 眞弓:1、天野 定雄:1

1:日本大医学部附属板橋病乳腺外科

 

(はじめに)Fulvestrantはエストロゲン受容体のダウンレギュレーション作用を有するアゴニスト作用のない新しいタイプの抗エストロゲン薬であり、Tamoxifen(TAM)やAnastrozole治療に耐性となった閉経後乳癌に対する有効性がある。今回我々は、進行再発乳癌に対しFulvestrant を投与しLongSDを得た症例を経験したので報告する。[症例1]54歳女性。右乳癌の診断で平成21年に胸筋温存乳房切除術+腋窩リンパ節郭清術を施行した。Scirrhous ca. T1N3aM0 StageIIIC ER(+)PgR(+)HER2score0であった。術後CEF3クール施行し、TAM内服で経過観察。術後3年目に鎖骨上リンパ節転移が出現したため、Toremifene+放射線治療(50Gy)を施行した。その後、Fulvestrant500mgを投与開始した。開始後3ヶ月でのリンパ節は縮小し、現在9ヶ月経過しているがLong SDとなっている。[症例2]52歳女性。左乳癌T4bN3cM1StageIVの診断で約2年前よりTC4クール、逐次EC4クール施行。その後Letrozole、 Exemestane投与するも副作用のため中止、約1年前よりFulvestrant500mgを投与開始した。局所はcCRとなり、現在11ヶ月経過しているがLong SDとなっている。[症例3]83歳女性。約25年前に右乳癌に対し胸筋合併乳房切除術およびリンパ節廓清術施行。約3年前より多発性骨転移を認めたためゾレドロン酸+Letrozole開始。腫瘍マーカーの上昇を認めたためToremifene(高用量)逐次Exemestane投与した。しかし、腫瘍マーカー値が上昇したために、Fulvestrant500mgを投与開始し腫瘍マーカーの低下を認めた。現在6ヶ月経過しているが腫瘍マーカーの上昇は認めていない。 [まとめ]進行再発乳癌では、継続的な化学療法やホルモン療法を施行しなければならない。しかしながら、副作用も少なからず出現し投与不可となることが多い。今回投与しているFulvestrantはどの症例にも副作用なく、LongSDとなっているので、今後症例の積み重ねによる投与タイミングの検討も合わせて報告する。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:内分泌・ホルモン療法

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