演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

当院における進行・再発乳がんに対するフルべストラント治療経験

演題番号 : P5-8

[筆頭演者]
古田 美保:1 
[共同演者]
山口 竜三:1、笹本 彰紀:1、渡邊 真哉:1、會津 恵司:1、林 友樹:1、井田 英臣:1、伊藤 哲:1、秋田 直宏:1、中橋 剛一:1、田口 瑠美子:1、金井 道夫:1

1:春日井市民病院 外科

 

閉経後進行・再発乳がんに対する新規ホルモン治療剤フルべストラントの当院での使用経験について報告する。
【対象】2012年5月から8例を経験し、内6か月以上治療継続した6症例について治療効果とその背景となる病理診断、治療歴について検討した。
【結果】全例女性、フルべストラント治療開始年齢は60~85歳(平均70.5歳)、治療期間は6~12か月(平均8.8か月)で、術後再発症例5例、進行症例1例、全例ER陽性、HER2陰性症例であった。
再発症例は初回手術からフルべストラント治療開始まで9~26年(平均16.2年)、初回手術から再発までの期間は7~16年(平均9.6年)、再発治療歴としては1年6か月~14年7か月(平均6年10か月)、再発としての前治療は2~5(平均3.5)で、2例に内服抗がん剤の治療歴、1例に胸壁再発に対する手術歴があった。フルベストラント開始時の転移部位としては肺2例、骨2例、リンパ節3例(傍胸骨、縦隔)、胸膜2例で、併用治療として1例にゾレドロン酸投与、1例に放射線治療(骨)を行った。
局所進行例はリンパ節、肺転移を伴う症例で前治療としてホルモン治療を4種行っていた。
治療効果はPR 2例、SD 3例、PD 1例で、PR症例では速やかな腫瘍マーカーの低下を認めた。今回の対象症例は再発後の治療歴が長く、高齢者も含まれるが、治療方法、副作用とも忍容されるものであった。またPD症例においても長期抗がん剤治療から一時解放され、画像上新たな転移が出現する一方で、PSが改善したため患者自身の希望もあり病状の許容される範囲で治療を継続している。
【結語】長期化することの多いホルモン感受性陽性の進行・再発症例に対してフルベストラントは、既存薬剤で耐性を獲得している場合でも効果が得られる可能性があり、病勢のコントロールできる期間がさらに延長し、QOLの維持も期待できる新規治療と考えられた。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:内分泌・ホルモン療法

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