演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

当院におけるエリブリン及びカペシタビンの使用経験の検討

演題番号 : P5-5

[筆頭演者]
菊池 弥寿子:1 
[共同演者]
笹原 麻子:1、分田 貴子:1、山村 純子:1、倉林 理恵:1、西岡 琴江:1、辻 英一:1、多田 敬一郎:1、小川 利久:1、瀬戸 泰之:1

1:東京大学医学部付属病院 乳腺内分泌外科

 

【背景】乳癌診療ガイドライン2011では一次および二次化学療法ではアンスラサイクリン系(A)およびタキサン系(T)化学療法が推奨されているが、三次化学療法では一定の見解がでていない。そこで実臨床におけるA・T後のエリブリン及びカペシタビンの有効性、忍容性をレトロスペクティブに比較検討した。【対象・方法】2011年11月から2013年4月の期間、当科で施行されたエリブリン(Eri)21例とカペシタビン(X)19例を対象として、患者背景、治療効果(レジメン別奏効率)、安全性について比較検討した。【結果】年齢、ステージ、ホルモン受容体状況などで差はなかったが、転移部位および前治療レジメン数(Eri:2.4レジメン、X:0.9レジメン)はEri群が有意を高かった。それぞれの有効性は、Eriの奏効率が38%であり、A・T後1stラインでの奏効率は53%と早いレジメンでより有効であった。一方、Xの奏効率は5.2%であり、A・T後1stラインでの奏効率は0%とレジメン数別で差がなかった。それぞれの安全性は、Eriは好中球減少が29%と最も多かったが、A・T後1stラインで使用した群では骨髄抑制の有害事象はなかった。Xは全例にHFSが認められたが、全てGrade3未満でコントロール可能であった。また前治療レジメン数別でHFS発現時期に差はなく、2サイクル以内に発現していた。【結語】A・T後1stラインでの奏効率はEri群がより高い奏効率(Eri:53%、X:0%)を示した。一方、Xは後期ラインで使用しても忍容性が高いことが示唆された。以上より、Eriによる先行治療を行い、その後X治療を行うレジメンが実臨床では有効である可能性が示唆された。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:化学療法

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