演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

血圧の平均値を用いたベバシズマブ投与による大腸癌患者での血圧上昇の効果予測の検討

演題番号 : P49-2

[筆頭演者]
飯野 勢:1 
[共同演者]
佐竹 美和:1、相原 智之:1、山形 亮:1、坂本 十一:1、東野 博:1

1:弘前市立病院 内科

 

背景:Bevacizumab beyond progressionが示され、大腸癌治療においてベバシズマブの投与の機会は上昇している。ベバシズマブの主な副作用として高血圧があり、過去の報告で高血圧発現がベバシズマブの効果予測因子となることが示唆されている。血圧は日常の生活の中で推移するものであり、高血圧の診断基準では数回の測定の平均値を対象としているため、血圧の推移を検討する際には、平均血圧を指標とすることが適切であると考えられた。今回、我々は当院で過去にベバシズマブを併用しmFOLFOX6療法を施行した切除不能進行再発大腸癌患者の血圧変動について平均血圧を使用し調査を行い、血圧上昇が効果予測の指標となっているかの検討を行った。対象:当院で2009年3月から2012年3月までに切除不能進行再発大腸癌患者において一次治療としてmFOLFOX6にベバシズマブを加えて治療を行った23例(男性11例、女性12例、平均年齢:65.9歳)を対象とした。方法:血圧は化学療法の施行直前と施行直後の2回の測定値を使用し、ベバシズマブ投与直前までの血圧の平均値とベバシズマブ投与後から一時治療終了までの血圧の平均値の評価を行った。CTCAEv4.0を基に、新たに降圧剤の内服を追加した例、収縮期血圧のステージ1高血圧(収縮期血圧140-159mmHgまたは拡張期血圧90-99)以上への移行例、拡張期血圧の20mmHg以上の上昇例を、血圧上昇群とした。それ以外を血圧非上昇群とした。結果:血圧上昇群は14例、血圧非上昇群は9例認めた。奏効率は全体で56.5%、血圧上昇群で57.1%、非上昇群で55.6%を認めた。PFSの中央値は血圧上昇群で延長を認めたが、明らかな有意差は認めなった。収縮期血圧の平均値の上昇は21例に認め、10mmHg以上の上昇を17例に認めた。Grade3の高血圧を認めた例は6例認めた。結語:血圧の平均値での評価において、ベバシズマブ投与での血圧上昇がPFSの指標になるか検討を行い、有意差は認めなかったが、血圧上昇群でPFSの中央値の延長を認めた。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:分子標的治療

前へ戻る