演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

レボホリナートカルシウムでアレルギーを呈した大腸癌術後補助化学療法の1例

演題番号 : P48-23

[筆頭演者]
宮下 耕一郎:1 
[共同演者]
加賀 康宏:1、宇藤 悠:1、布上 敏和:1、北原 優:1、久松 篤:1、戸嶋 洋和:1、斉藤 佑介:1、小林 功治:1、滝西 安隆:1、山本 泰漢:1、三代川 章雄:1、伊東 友弘:1、嶋田 顕:1、衣笠 えり子:1

1:昭和大学横浜市北部病院 内科

 

【はじめに】進行大腸癌における術後化学療法は、stage3症例においてはオキサリプラチンを主とした治療法が推奨されている。しかし、オキサリプラチン主体による治療はアレルギーが懸念される。今回我々は、FOLFOX療法で使用する葉酸製剤のレボホリナートカルシウムで、アレルギー反応を呈した症例を経験したので、文献考察も含め報告する。【症例】40歳、女性。S状結腸癌に対し腹腔鏡補助下S状結腸切除術を施行。stage3b(MPN2M0)に対し、術後補助化学療法としてFOLFOX4を選択した。制吐剤の前投与後、オキサリプラチン(85mg/m2)、レボホリナートカルシウム(100mg/m2)の同時投与を開始した。投与20分後に全身の膨疹、掻掻感、気分不快が出現し、オキサリプラチンによるアレルギー反応(CTCAEvo4 Grade2)と考え、全ての薬剤を中止し、ステロイド、抗ヒスタミン薬を投与し、症状は軽減した。葉酸製剤でのアレルギーは稀と判断し、オキサリプラチンを除いたRPMI 法に変更した。前投薬の投与後にレボホリナートカルシウム(250mg/m2)を投与開始。その10分後に前回と同様、全身の膨疹、掻掻感、気分不快のアレルギー反応(CTCAEvo4 Grade2)が出現した。再度、ステロイド、抗ヒスタミン薬を投与し、症状は軽減した。レボホリナートカルシウム製剤による薬剤アレルギーを考え、同剤のリンパ球幼若化試験を、オキサリプラチンとともに施行。レボホリナートカルシウム製剤のみ陽性を認めた。その後、XELOX療法へ変更とし、有害事象なく、計8コースを完墜できた。【考察】これまででレボホリナートカルシウム製剤によるアレルギー症状の報告は、市販後国内使用成績でも1例のみ、海外でも5例のみで、極めて稀と考えられる。オキサリプラチンによるアナフィラキシー症状と考えられやすい状況の中、同時投与の薬剤にも十分に配慮、検討する必要性がある。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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