演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

S状結腸癌胃転移の1例

演題番号 : P48-17

[筆頭演者]
真木 健裕:1 
[共同演者]
近江 亮:1、桑原 尚太:1、金古 裕之:1、三栖 賢次郎:1、猪俣 斉:1、二瓶 和喜:1

1:釧路赤十字病院 外科

 

68歳男性。腹痛を契機にS状結腸癌が見つかり、腹腔鏡下S状結腸切除+D3リンパ節郭清を施行した。病理組織結果はadenocarcinoma, muc > sig, se, n2, ly3, v0, stageIIIbであった。術後補助化学療法として、FOLFOX4(10クール)、TS-1内服(1か月間)、5-FU/LV(2クール)を施行した(この時点で初回手術から15か月が経過していた)。その後、無加療無再発で経過した。初回手術から25か月後、黒色便を認めた。Hbは6g/dlと低下しており、上部消化管内視鏡検査で胃角部小彎側に静脈性出血を伴う潰瘍性病変を認めた。一旦は内視鏡的に止血しえたが、その後1か月間、同部位からの再出血と内視鏡的止血を5回繰り返した。潰瘍性病変は易出血性であり、内視鏡的組織生検は施行し得なかった。出血制御のため、開腹噴門側胃切除+空腸double tract再建を施行した。潰瘍性病変の病理組織結果はadenocarcinoma, mucであり、初回手術で切除したS状結腸癌と同様の組織像であった。胃壁におけるS状結腸癌術後再発と診断した。改めて全身精査を行ったが、他部位に再発病変を指摘し得なかった。再発予防のためFOLFIRIを施行予定である。大腸癌の単発転移として胃は稀である。稀な部位の大腸癌転移の臨床学的特徴、治療方法、予後について文献的に考察した。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:手術療法

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