演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

XELOX+BVにて縦隔リンパ節転移が消失し、根治術が可能となった再発上行結腸癌の1例

演題番号 : P48-15

[筆頭演者]
神賀 貴大:1 
[共同演者]
鹿郷 昌之:1、安西 良一:1、藤原 耕:2、阿部 忠義:3

1:仙台徳洲会病院 外科、2:国立療養所 東北新生園、3:仙台桃太郎クリニック

 

【はじめに】大腸癌の肺転移のない縦隔リンパ節転移は非常にまれである。今回、われわれは上行結腸癌術後の縦隔リンパ節転移、大動脈周囲リンパ節転移、腹膜転移に対してXELOX+BVを施行して縦隔および大動脈周囲リンパ節転移がCRとなり、腹膜転移に対して根治術を施行できた症例を経験したので文献的考察を加えて報告する。【症例】64歳、女性。平成23年1月に上行結腸癌に対して腹腔鏡補助下右半結腸切除術を施行した。pStage3bであり、術後にUFT/LV(UFT 500mg/body, LV 75mg/bodyを5日間内服、2日休薬)を半年間行った。平成24年2月に造影CTにて縦隔リンパ節転移、大動脈周囲リンパ節転移、腹膜転移を認め、PET-CTにてすべてにFDGの集積があった。XELOX+BV(L-OHP 200mg/body, BV 450mg/body, capecitabine 3000mg/body)を開始した。grade 3の末梢神経障害が出現し、休薬してもgrade 2までしか回復しないため6コースで中止した。その後S-1(120mg/dody) を2週間内服、1週間休薬で開始した。平成25年2月のPET-CTで縦隔および大動脈周囲リンパ節転移へのFDGの集積は全くなくなり、CRと判断した。腹膜転移はPDであり、直腸と子宮への浸潤が疑われた。新たに右外腸骨リンパ節(rt.239)に転移が出現していた。遠隔リンパ節転移が消失したため根治術が可能であると判断し、直腸部分切除術、子宮・附属器切除術、リンパ節郭清を施行した。【考察】大腸癌の肺転移のない縦隔リンパ節転移は非常にまれであり、診断に難渋するとことがある。縦隔鏡下生検や外科的切除で確定診断に至ることが多い。本症例のような化学療法が奏功し、縦隔リンパ節転移が消失した報告は少ない。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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