演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

小腸腸間膜原発神経内分泌細胞癌に対してeverolimusとoctreotide-LARを使用した1例

演題番号 : P48-14

[筆頭演者]
三関 哲矢:1 
[共同演者]
奥 隆臣:1、坂倉 有美:2、福士 加奈:3

1:帯広第一病院 消化器内科、2:帯広第一病院 薬局、3:帯広第一病院 看護部

 

 消化管に発生する神経内分泌腫瘍(NET)は比較的稀な疾患である。さらに、小腸腸間膜にできたものは極めて稀である。今回、我々は消化管原発NETで小腸腸間膜を原発とする一例を経験した。症例は58歳女性。腹痛を主訴に当科を受診した。腹部CTにて多発肝転移と全身のリンパ節転移を認めた。肝転移巣からの狙撃生検を行ったところ、免疫染色にてchromogranin A及びsynaptophysinが強陽性であり、Ki-67 indexが1%であることからNET-G1と診断した(2012年癌治療学会大会で発表)。clinical stage IVであったため、CDDPとCPT-11による化学療法を施行した。数コースで増悪したため、平成24年9月よりeverolimusとoctreotide LARにて治療を継続している。現在6か月が経っているが、原発巣、転移巣ともに腫瘍は縮小傾向である。神経内分泌腫瘍については、WHO分類によって3亜系に分類される。消化管原発のNETは膵原発のNETと異なり、everolimusは日本では適応外であるが、既にPavelらが報告しているように、米国の第三相試験で低悪性度のNETに対してeverolimusとoctreotide LARを使用したところ有意に延長したとのことである。低悪性度とはいえ遠隔転移を伴う症例で若年である場合、evelorimusとoctreotide LARを使用することは予後延長に寄与する可能性が極めて高いと考えられた。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:分子標的治療

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