演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

直腸に進行腺癌と進行腺扁平上皮癌が多発した1例

演題番号 : P48-10

[筆頭演者]
尾形 英生:1 
[共同演者]
井原 啓佑:1、上野 望:1、勝又 大輔:1、山口 悟:1、加藤 広行:1、市川 一仁:2、藤盛 孝博:2

1:獨協医科大学 第一外科、2:獨協医科大学 病理学(人体分子)

 

 直腸に進行腺癌と進行腺扁平上皮癌が同時多発した1例を経験したので報告する。症例は65歳、男性。貧血(Hb8.7)の精査で大腸内視鏡検査を施行し、Rbに全周性の進行癌(生検は中分化管状腺癌)が判明した。遠隔転移はなく、手術は低位前方切除+右側方郭清を施行した。術前はRbの1病変のみと考えていたが、Raにも別病変を認めた。切除標本の病理診断は以下の通りであった。(1)Rb、70x60mm、全周性、2型、tub2、pA、sci、INFb、ly1、v1、(2)Ra、38x30mm、2型、asc(adenosquamous carcinoma)、pSS、sci、INFc、ly2、v1。リンパ節はNo251に1ヶ腺癌の転移を認めた(1/31)。(2)の病変は腺癌(中~低分化)と扁平上皮癌が混在し、免疫組織学的なケラチンの発現様式も形態所見と一致していた。本症例は術後、縫合不全をきたしストーマ造設を要した。術後補助化学療法としてXELOX療法を6カ月行ったが、肝、腹部大動脈周囲リンパ節、肺に転移を来たした。術後22カ月現在、化学療法を継続している。 大腸の腺扁平上皮癌は極めてまれな組織型で、全大腸癌の0.1%程度とされている。本症例の腺扁平上皮癌の発生に関する検討を病理学的な見地から報告する。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:病理

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