演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

mFOLFOX6 + Bevacizumab併用療法にてcCRを得、長期無再発中のS状結腸癌肝転移の1例

演題番号 : P48-8

[筆頭演者]
新保 敏史:1 
[共同演者]
寺田 逸郎:1、寺井 志郎:1、柄田 智也:1、川原 洋平:1、天谷 公司:1、山本 精一:1、加治 正英:1、前田 基一:1、清水 康一:1

1:富山県立中央病院 外科

 

進行再発大腸癌に対する化学療法として,FOLFOX療法およびFOLFIRI療法が推奨されており、奏効率は約50%と良好な成績が得られているが、CR率は低いのが現状である。今回、S状結腸癌術後に単発性肝転移を発症し、mFOLFOX6 + Bevacizumab療法によりcCRを得、長期無再発生存中の1例を経験した。大腸癌の肝転移に対して化学療法を行い、cCRが得られた症例を検討した報告では、肝切除例での腫瘍残存率は80%以上であり、また非切除例では約70%の症例で1年間以内に同部位に再発を認めるとされている。よって画像上のCRはほとんどの場合、完全治癒を得ることは困難とされており、本症例はその点からも稀な症例と思われるため、若干の文献的考察を加え、報告する。症例は75歳 男性。70歳時に膿瘍形成を伴う膀胱への穿通性S状結腸癌に対して、S状結腸切除D3郭清 + 膀胱部分切除を施行した。最終病理はS, typeII, 13.0 ╳ 8.5cm, tub1 > tub2, pSS, med, INFb, ly0, v0, pN0( 0/24 ), sH0, sP0, cM0, pPM0( 80 mm ), pDM0( 40 mm ), f StageIIであった。術後補助化学療法は施行せず、経過観察していたが、術後6か月後のCTにて肝S4に15mm大の単発性の転移を認めたため、mFOLFOX6 + Bevacizumab療法による補助化学療法を開始した。9コース施行した時点でのCTでは肝S4の腫瘤影は消失し、画像上CRを得た。患者の希望により以後、肝切除および化学療法は施行せず、腫瘍マーカーおよびCTにて経過観察中であるが、新たな再発を疑わせる所見を認めておらず、現在術後5年ヵ5月経過し,無再発生存中である。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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