演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

胃癌臍転移症例の検討

演題番号 : P47-13

[筆頭演者]
遠藤 俊治:1 
[共同演者]
山田 晃正:1、奥山 正樹:1、小西 健:1、平岡 和也:1、金 致完:1、中川 朋:1、菅生 貴仁:1、長岡 慧:1、武田 昂樹:1、植田 裕司:1、松本 謙一:1、佐々木 一之:2、小林 一三:2、西嶌 準一:1

1:東大阪市立総合病院 消化器外科、2:東大阪市立総合病院 消化器内科

 

胃癌の皮膚転移は比較的まれである。とくに臍への転移はSister Mary Joseph結節とよばれ、予後不良とされる。当院で経験した胃癌臍転移症例の臨床像を検討した。1998年から2012年までの間、当院で病理組織学的に胃癌と診断した1313例中、2例(0.15%)に病理組織学的に臍転移を認めた。44歳女性は臍に硬結を触知し、生検で低分化腺癌の転移と診断された。胃内視鏡で胃体部に2型腫瘍を認め生検で低分化腺癌と診断、CTで腹膜播種も認めcT4a(SE)N0M1 stage IVであった。化学療法S-1+CDDPを6クール行い、胃原発巣は組織学的完全奏功が得られ、臍転移、腹膜播種とも消失し、診断から1年生存中である。52歳男性は幽門側胃切除を行い、中分化管状腺癌、pT3(SS)N0M0 stage IIAであった。術6年後に臍に8χ7cm大の結節を認め細胞診で胃癌転移と診断。他に転移はなく、化学療法S-1+CDDPを行い縮小し、2年9か月担癌生存中である。Sister Mary Joseph結節は、1890-1915年に米国Mayo Clinicに勤務した看護師Mary Josephが、臍に結節を伴う胃癌患者の予後が極めて悪いことをWilliam Mayoに進言したことから名づけられた。しかしそれから1世紀が経過し、近年では進行胃癌に対する化学療法は飛躍的に進歩しており、我々の経験した胃癌臍転移患者の予後は必ずしも不良ではなかった。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:化学療法

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