演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

EPA配合栄養剤投与の有用性の検討―術後体重減少とS-1補助化学療法継続性への影響

演題番号 : P47-11

[筆頭演者]
青山 徹:1,2,3 
[共同演者]
吉川 貴己:2,3、藤川 寛人:2,3、山田 貴充:3、長谷川 慎一:3、土田 知史:3、尾形 高士:2、長 晴彦:2、湯川 寛夫:3、大島 貴:3、和田 博雄:1、木谷 勇一:1、小澤 幸弘:1、益田 宗孝:3

1:三浦市立病院 外科、2:神奈川県立がんセンター 胃食道外科、3:横浜市立大学外科治療学

 

背景:胃癌術後の体重減少は,術後のQOLや化学療法の継続性に影響する重要な指標である.すでに術後体重減少とS-1補助化学療法の継続性との関連が報告されており,周術期の栄養療法の必要性が示唆されている.今回,胃癌術後周術期にEPA配合栄養剤を投与しその有用性を検討した.方法:神奈川県立がんセンター胃食道外科で,2010年12月から2011年10月まで期間に連続する胃全摘およびS-1補助化学療法施行症例5例に対して,周術期にEPA配合栄養剤(以下,プロシュア)を投与し,術後1か月の体重減少率及び術後S-1補助化学療法の継続率を検討した.プロシュアの投与方法は,術後2日目から21日目まで1日2パックの内服を原則とした.体重減少率は,(術前体重―術後体重)/術前体重*100で算出した.また,S-1補助化学療法は原則的に胃癌治療ガイドラインに則り施行した.結果:対象の年齢の中央値は62.0歳,男性が1例・女性が4例であった.PSは0が4例,1が1例.3例で術前化学療法を施行されていた.病理診断は1b 2例(2例とも術前化学療法施行症例)/2b 1例/3a 1例/3c 1例.術後合併症は,肺炎1例(Grade3)・膵液漏(Grade1)であった.術後1ヶ月の体重減少率は92.1%で,過去の我々報告と比較すると約20%の体重減少の軽減効果がみられた(プロシュア群:92.1% vs. コントロール群:89.7%).また,術後S-1補助化学療法の継続率は経過中1例がS-1の投与量の減量が必要であったが,全例が6か月間のS-1補助化学療法を完遂できた.考察:今回の検討では,プロシュア投与は胃癌術後の1か月の時点での体重減少率を約20%抑制した.また,体重減少の抑制の結果S-1補助化学療法の継続性も向上できた可能性が示唆された.

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:化学療法

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