演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

当院における胃癌補助化学療法対象症例の成績

演題番号 : P47-7

[筆頭演者]
岡本 信彦:1 
[共同演者]
山藤 和夫:1、窪地 淳:1

1:さいたま市立病院

 

【目的】2007年にACTS-GCの結果が報告され,Stage II,III胃癌における術後1年間のS1による補助化療が標準治療となった.今回,当院における補助化療対象症例の治療成績につき検討した.【方法】2007年4月より2012年3月までの胃癌手術症例のうち,胃癌取扱規約第14版のStage II,IIIでpT1b症例とpT3(SS)N0症例を除いた97例につき,補助化療の有無,再発の有無,全生存率等につき検討した.【結果】97例の観察期間は13~74m(中央値45m),年齢は40~97歳(中央値67歳),pStageはIIA/IIB/IIIA/IIIB/IIIcが6/23/24/29/15例でStage IIIが70.1%であった.術式はDG/TG(合併切除含む)が56/41例であった.S1による補助化療は57例に行われ(以下A(+)),40例で行われなかった(以下A(-)).A(-)の理由は,高齢12例,併存疾患7例,拒否6例,他癌併存4例,理解不能4例,経口摂取不良2例,他の化学療法1例,術死1例,その他3例であった.再発はA(+)で24例(42.1%),A(-)で12例(32.5%)であった.部位別には局所/リンパ節/遠隔/腹膜がA(+)で2/9/8/7例,A(-)で2/4/4/5例であった.3年全生存率はA(+)/A(-)が72.9/58%で,Stage IIでは76.9/79.1%,Stage IIIでは71.6/40.5%であった.特にStage IIIB+IIICに限ると69.2/26%で有意にA(-)の予後が悪かった.また,再発例の再発までの中央値はA(+)/A(-)で12/7.5mで有意差はなく,再発後のMSTはA(+)/A(-)で29.6/9.5mで有意にA(+)が長かった.再発後の化療は,A(+)でなし/1st/2nd/3rdが4/10/5/2に対し,A(-)で8/4/0/1とA(+)で多くの化療が行われていた.【考察・結語】ACTS-GCの結果を受けて当院でもS1による補助化療を導入したが,導入率は6割に満たなかった.補助化療の有無でStage IIではほぼ差はなかったが,Stage III特にIIIB+IIICで補助化療群の予後が良好であった.再発率に差はなく,補助化療群で再発後の化学療法が可能であったことによる考えられた.

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:化学療法

前へ戻る