演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

高齢者進行胃癌の予後因子

演題番号 : P47-3

[筆頭演者]
大槻 雄士:1 
[共同演者]
大原 克仁:1、横山 文明:1、菅井 望:1、関 英幸:1、三浦 敦彦:1、藤田 淳:1、鈴木 潤一:1

1:KKR札幌医療センター

 

【背景】近年、高齢者進行胃癌に対する化学療法はPS(ECOG Performance Status)良好例において積極的に行われている。今回、我々は当院にて化学療法を施行した高齢者進行胃癌に対し、その有用性と安全性について検討した。【対象と方法】2007年1月から2012年10月までに当院にて化学療法を施行した70歳以上の進行胃癌患者36例を対象とし、診療録を元に、患者背景、検査データ、転移部位、全生存期間(overall survival;OS)について後方視的に検討した。【結果】36例の年齢中央値は76歳(70-88歳)、性別は男性26例、女性10例であった。治療レジメンは、単剤療法が15例、2剤以上併用療法が21例であった。全生存期間中央値は16.5ヶ月(95%CI 11.9-21.1ヶ月、データカットオフ:2013年4月30日)で治療開始後3ヶ月以内の早期死亡を13例(36.1%)認めた。OSに対する単変量解析では、性別男性(HR 3.504、95%CI 1.388-8.844、P=0.008)、原発切除の有無(HR 0.183、95%CI 0.069-0.49、P=0.001)、CA19-9>100 U/mL(HR 3.21、95%CI 1.327-7.761、P=0.01)の因子が統計学的有意差を認めた。多変量解析では、原発切除(HR 0.162、95%CI 0.053-0.5、p=0.002)、性別男性(HR 5.334、95%CI 1.692-16.818、p=0.004)で有意差を認めた。また、3ヶ月以内の早期死亡群(13例)と非早期死亡群(23例)の比較において、単変量解析では年齢≧75才、標的病変の有無、CEA>10ng/ml、CRP>5.0mg/mlの因子が統計学的有意差を認め、多変量解析では、CEA>10ng/ml(HR 18.083、95%CI 1.011-323.582、P=0.049)で統計学的有意差を認めた。【結論】高齢者進行胃癌に対する化学療法は若年者同様の治療効果が見込まれる場合もあるが、早期死亡のリスクもあるため、適応症例の選択が重要であると考える。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:化学療法

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