演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

80歳以上高齢者における胃癌手術症例に対する術後補助化学療法の検討

演題番号 : P47-2

[筆頭演者]
棚橋 利行:1 
[共同演者]
山口 和也:1、久野 真史:1、市川 賢吾:1、八幡 和憲:1、今井 寿:1、佐々木 義之:1、田中 善宏:1、奥村 直樹:1、松橋 延壽:1、野中 健一:1、高橋 孝夫:1、長田 真二:1、吉田 和弘:1

1:岐阜大学大学院 医学系研究科腫瘍外科学

 

【緒言】ACTS-GCの結果より、根治A、B手術を受けたpStageII、III症例に対しては1年間のTS-1での補助化学療法が胃癌治療ガイドラインにて推奨されている。しかし、この試験には80歳以上の高齢者は含まれていないため、その効果に関しては不明な点が多い。【目的】80歳以上高齢者における、術後補助化学療法の有無、投与量、認容性、有害事象などにつきレトロスペクティブに検討した。【対象】2004年1月から2012年12月までの9年間で胃癌手術症例をした80歳以上高齢者でStageII、IIIの26例。【結果】男性16例、女性12例、平均年齢は82.75歳。施行術式は幽門側胃切除術19例、胃全摘術9例。Stage別ではIIA7例、IIB5例、IIIA5例、IIIB8例、IIIC3例。術後補助化学療法を勧めたのは23例であり、そのうちの10例でTS-1の内服、1例でパクリタキセルの点滴を行った。化学療法の同意が得られなかった理由としては、併存疾患の状態が悪いこと、内服の希望がないことなどがあげられた。ほとんどの症例で減量で開始され、投与方法も2投1休としていた。1年間ほぼ完遂できたのは6例(54.5%)で、残りは食欲不振、悪心、下痢、腹痛、頭痛、めまいなどの有害事象にて中止となっている。【考察】80歳以上の高齢者では併存疾患がある人が多く、術後補助化学療法は有害事象にて中止となったり、もともと希望しないことが多い。減量基準をもうけることで、完遂は可能と考えるが、その適応には十分の考慮が必要であり、最終的には前向きの臨床試験での調査が必要である。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:化学療法

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