演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

胃癌手術症例からみた乳頭腺癌の特徴

演題番号 : P46-7

[筆頭演者]
升田 貴仁:1 
[共同演者]
滝口 伸浩:1、永田 松夫:1、鍋谷 圭宏:1、池田 篤:1、貝沼 修:1、早田 浩明:1、趙 明浩:1、外岡 亨:1、武藤 頼彦:1、柳橋 浩男:1、山本 宏:1

1:千葉県がんセ 消化器外科

 

【目的】乳頭腺癌(pap)は、乳頭状あるいは絨毛状構造を示す円柱上皮からなる腺癌の形態を示すものである。管状腺癌と混在することも多いが、その優勢像をもって分類される。しかし、管状腺癌(tub)とは異なった悪性動態を示すとの報告も多い。今回、胃癌手術症例からみた乳頭腺癌の特徴を検討した。
【方法】2000年以降の胃癌手術症例について、papの特徴を臨床病理学的に検討した。
【結果】papは45例で2120例の胃切除症例に占める割合は2.1%であった。年齢は69.8±10.1歳であり男35:女10であった。癌の占拠部位はL領域中心16例、M領域中心13例、U領域中心16例と占拠部位別の差はみられなかった。肉眼型では0型は10例で隆起型が7例、陥凹型が3例、Borrmann型35例の内訳では、Type1;13例、Type2;13例、Type3;9例で進行胃癌の中ではType1の比率が高かった。深達度別ではT1;15例、T2;8例、T3;12例、T4a;9例、T4b;1例であった。深達度T1-2の占める割合はpap51.1%、腫瘍径では46.5±27.3mmであった。リンパ節転移は25例にみられたが、深達度別にリンパ節転移率をみるとT1b;25%、T2;62.5%、T3;66.7%、T4;90%であり、通常の胃がんでの報告よりも深達度に対するリンパ節転移頻度が高かった。遠隔転移は肝転移1例、腹膜播種2例いずれもT4症例であった。間質量は、胃がん取り扱い規約にもあるようにsciはなくmed30%、int70%であった。5年生存率は14版規約に従うとpStageI:93.8%、pStageII:67.5%、pStageIII:71.4%でpStageIVでは1年生存率が40%であった。
【結語】胃癌におけるpapは0型では隆起型、Borrmann type ではType1の頻度が高く隆起性を基本形としていた。リンパ節転移リスクが高く、pStageIIになると予後が不良であり、pStageIV の生存期間からみても悪性度の高い組織型である。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:病理

前へ戻る