演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

胃癌におけるVasohibin1発現の臨床病理学的意義

演題番号 : P46-6

[筆頭演者]
北嶋 貴仁:1 
[共同演者]
田中 光司:1、三枝 晋:1、志村 匡信:1、近藤 哲:1、奥川 喜永:1、石野 義人:1、安田 裕美:1、問山 裕二:1、大井 正貴:1、荒木 俊光:1、井上 靖浩:1、内田 恵一:1、毛利 靖彦:1、楠 正人:1

1:三重大学 消化管・小児外科

 

背景:Vasohibin1(以下VASH1)は主に腫瘍間質の血管内皮細胞に発現し、血管新生を阻害する。これまで、乳癌や尿管上皮癌において腫瘍間質の血管内皮細胞におけるVASH1の発現が予後不良因子となり得ると報告されてきている。一方で、肝細胞癌においては腫瘍細胞におけるVASH1の発現が予後不良因子であると報告された。今回、胃癌細胞におけるVASH1発現の臨床病理学的意義について検討した。対象と方法:2001年から2011年までに当院にて手術施行した胃癌患者のうち、病理組織学的検討可能であった354例を対象とし、切除標本のホルマリン固定パラフィン包埋切片を抗VASH1抗体(abnova、希釈1:2000)を用いて免疫組織染色を行った。VASH1発現スコアと臨床病理学的因子及び再発について検討した。結果:平均年齢:66歳、男性:251例、女性:103例、平均観察期間は35.1か月で、StageIA:123例、IB:32例、IIA:29例、IIB:39例、IIIA:18例、IIIB:28例、IIIC:24例、IV:61例であった。腫瘍細胞の細胞質内におけるVASH1の発現と胃癌症例の臨床病理学的因子とは腫瘍径(p<0.01)、壁深達度(p<0.01)、リンパ管侵襲(p<0.01)、脈管侵襲(p<0.01)、リンパ節転移(p<0.01)、肝転移(p<0.01)、腹膜播種(p=0.04)、遠隔転移(p<0.01)、臨床病期(p<0.01)でそれぞれ有意な関連を認めた。再発に関してKaplan-Meier法で検討するとVASH1発現高値群で有意に無病生存率の低下を認めた(p<0.01,log-rank test)。考察:胃癌細胞の細胞質におけるVASH1高発現は胃癌の再発危険因子になりうる可能性が示唆された。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:病理

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