演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

新規治療戦略開発に向けたラット胃癌腹膜播種モデルの確立と審査腹腔鏡

演題番号 : P46-4

[筆頭演者]
辻本 広紀:1 
[共同演者]
高畑 りさ:1、吉田 一路:1、堀口 寛之:1、松本 祐介:1、野村 信介:1、平木 修一:1、小野 聡:1、山本 順司:2、守本 祐司:3、長谷 和生:4

1:防衛医大 上部消化管外科、2:防衛医大 肝胆膵外科、3:防衛医科大学校 分子生物学、4:防衛医大 下部消化管外科

 

【緒言】胃癌の腹膜播種に対する治療法は化学療法が中心であるが、その奏効率や有害事象から必ずしも有効な治療法とは言い難い。新規治療戦略の開発のためには、実臨床に近い腹膜播種モデルが必要となるが、現在マウス、ラットの胃癌細胞株は樹立されていない。今回我々はラット胃癌腹膜播種モデルを確立し、腹腔鏡検査にて播種巣を観察しえたので、その方法論を中心に報告する。【対象と方法】8週齢雄ヌードラット(F344/NJcl-rnu/rnu, 日本クレア)(n=2)を用い、胃癌細胞株としてMKN45を使用した。全身麻酔下に左下腹部に1x108細胞10mlPBSを腹腔内投与した。水分摂取、固形飼料の摂取は自由とした。腹腔内投与8週後、および16週後に犠死させ、腹部正中より腹腔鏡用3mmトロッカーを挿入し、気腹の後、3mmの硬性鏡を用いて腹腔内を観察した。【結果】ヌードラットの体重は、腹腔内投与8週後には平均22gの増加を認めたが、16週後には8週後からさらに39g減少していた。腹腔鏡による観察を行ったところ、2匹とも腹腔内に多数の凹凸不正な白色調結節を認め、これら播種巣は腸間膜に多く発生し、壁側腹膜には稀であった。またHE染色により、組織学的に胃癌細胞の播種であることが確認された。【結語】ヌードラットを用いることで、ヒト胃癌細胞の腹膜播種モデルが確立された。またラットでは3mm腹腔鏡を用いることで、臨床での審査腹腔鏡を再現でき、腹膜播種に対する新規治療法戦略に向けた動物実験への応用が期待された。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:画像診断(イメージング)

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