一般演題(示説)
|
||
胃癌再発に対して化学療法、手術及び放射線療法による集学的治療でCRを得られた一例 演題番号 : P45-13
1:大分市医師会立アルメイダ病院 外科
症例は80代男性。2009年12月、幽門部胃癌に対して幽門側胃切除術を施行した。組織学的所見は中分化型腺癌 T4a(SE),ly0,v2,N0,M0のstage2Bであった。術後は高齢であったことを考慮し、補助化学療法は行わなかった。 2010年12月、多発する肝転移再発(S2,S7,S8の3ヶ所)を認めた。そのため2011年1月よりTS-1化学療法を開始した。2011年3月には全病変がCRとなった。その後も継続して化学療法を行っていたが、同年9月3ヶ所全てに再発巣の出現を認めた。そのため同年11月手術:肝外側区域切除+S7,8部分切除+右肝静脈部分切除術を行った。 術後経過観察中、2012年8月右肝静脈根部から下大静脈に隣接した肝S8に再発巣が出現した。そのため縮小効果を期待し、放射線療法(計50Gy)を施行したところ、CRが得られた。 今回、胃癌肝転移再発に対して、化学療法、手術及び放射線療法にてCRが得られた一例について報告する。
|
||
|