演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

Paclitaxel+S-1療法で長期のTumor Dormancyが維持された高度進行胃癌の1例

演題番号 : P45-9

[筆頭演者]
内藤 雅康:1 
[共同演者]
愛洲 尚哉:1、柴田 亮輔:1、橋本 竜哉:1、吉田 陽一郎:1、谷村 修:1、星野 誠一郎:1、山下 裕一:1

1:福岡大医学部消化器外科学講座

 

【はじめに】今回我々は、腹膜播種を伴った高度進行胃癌に対しPaclitaxel+S-1併用療法を行い、3年以上にわたりTumor Dormancyを維持することができた1例を経験したので報告する。【症例】58歳、女性。3型進行胃癌と多発腹膜播種による腸閉塞で入院となった。腸閉塞の解除目的に小腸部分切除術を施行した。原発巣は、根治不能で切除できなかった。術後7日目より残存胃癌に対しPaclitaxel+S-1療法( Paclitaxel 80mg/m2 3投1休、S-1 100mg/dayを2週投与1週休薬)を開始した。Grade 2以上の副作用はなく、その後3年間同併用療法を行うことができた。その間、腫瘍マーカーの上昇はなく、腫瘍は存在していたが増大はなかった。また通常の社会生活を過ごしており、Tumor Dormancyの状態を継続している。【まとめ】我々は、腹膜播種を伴った高度進行胃癌に対しPaclitaxel+S-1併用療法を行った。その結果、3年以上のTumor Dormancyを維持することができた。現時点では、どの抗癌剤やどの程度の容量で行うとtumor dormancyを形成できるか明確なevidenceはないが、貴重な症例と考え報告した。今後、このような症例を募り評価することで、化学療法の新たな投与法が確立されることを望む。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:化学療法

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