演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

アブラキサンが有用であった胃癌の1例

演題番号 : P45-3

[筆頭演者]
江藤 和範:1 
[共同演者]
小林 智絵:1、小西 康平:1、山本 文泰:1

1:苫小牧市立病院 消化器内科

 

症例は83歳 男性.2013年3月に食思不振を主訴に当院受診した際に施行した腹部超音波検査で腹水貯留を認め精査加療目的に入院となる.血液検査所見では,CA19-9 276 IU/mlと高値を認めた.上部消化管内視鏡検査では,胃角部前壁ならびに胃体中部後壁に2型腫瘤を認めた.胸腹部造影CT検査では,著名な腹水貯留に加え,胃前庭部から体部に造影増強効果を伴う著名な壁肥厚を認め,スキルス胃癌疑いの所見であった.明らかなリンパ節や遠隔転移はみられなかった.病理学的検索では,胃腫瘤部からの生検で低分化型腺癌,腹水細胞診でClass Vの所見であった.上記検査所見より胃癌(T3N0M1(PER),cStage IV)の診断となり,利尿剤による腹水コントロールに加え,アブラキサン 300mg/body (3週毎投与法)で治療開始となる.1コース後にGrade 3の好中球減少を認め,2コース目以降は減量して治療継続.3コース治療後時点で治療前には64.4Kgあった体重は61.2Kgまで減量し,CT上も腹水減少ならびに胃壁の造影増強効果減弱を認め,CA19-915.7IU/mlと正常となり外来化学療法継続中である.上記症例を含めた当院での胃癌に対するアブラキサン使用経験 5例の使用経験を報告する.

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:化学療法

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