演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

食道癌術後major leakageによる縦隔膿瘍の治療経験

演題番号 : P44-12

[筆頭演者]
首藤 潔彦:1 
[共同演者]
山崎 将人:1、鈴木 正人:1、小杉 千弘:1、平野 敦史:1、白神 梨沙:1、幸田 圭史:1、松原 久裕:2

1:帝京大学ちば総合医療センター 外科、2:千葉大学先端応用外科

 

【背景】胸部食道癌手術における後縦隔胸腔内再建法は最短経路で胃管挙上が可能であり、胃管の緊張や圧排が軽度という点で縫合不全のリスクも少ない簡便な再建法として広く本邦では用いられている。しかし縫合不全による縦隔膿瘍、膿胸は通常のエコー/CTガイド下のドレナージが困難であり重篤化する場合もある。今回食道癌術後のmajor leakageによる縦隔膿瘍を発症した症例に対し経鼻経食道的ドレナージが奏効し保存的に治癒せしめた一例を経験したので報告する。【症例】54歳男性、Lt, type3, cT3N1 Stage IIIに対し、5FU+CDDPによる術前化学療法後に食道亜全摘、後縦経路胃管再建、高位胸腔内吻合術を施行。術後6病日に呼吸障害(酸素化障害)を初発に縫合不全が発覚。CT/透視では食道吻合部のmajor leakageと心室裏に大きく広がる膿瘍腔が認められた。再手術(開胸ドレナージ+食道外瘻術)は全身状態より高侵襲と判断されたため経鼻経食道経路で縦隔膿瘍内ドレナージチューブを留置した。経腸栄養と中心静脈栄養管理を併用しつつドレン交換を繰り返すことで膿瘍腔と穿孔部の閉鎖が見られ第77病日に退院となった。現在経口栄養にて社会復帰し無再発生存中である。【考察まとめ】食道癌術後縫合不全による縦隔内膿瘍は時に致死的であるが、本ドレナージ法は低侵襲で効果的な治療法であると考えられたため報告する。

キーワード

臓器別:食道

手法別:Interventiona

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