演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

外来治療を主として長期在宅が可能であった咽頭癌重複StageIVa食道癌の1例

演題番号 : P44-11

[筆頭演者]
太田 正穂:1 
[共同演者]
成宮 孝祐:1、工藤 健司:1、井上 雄志:1、大杉 治司:1、山本 雅一:1

1:東京女子医科大学  消化器外科

 

症例は64才男性。2009年7月通過障害、胸痛を主訴に前医受診、内視鏡検査にて食道病変を指摘され当院紹介となった。既往歴:慢性閉塞性肺疾患(COPD)。Mt領域左壁中心の2型病変であり、口側に壁内転移を伴っていた。CT上気管浸潤が疑われ、106rR, 106p, 107にリンパ節転移が疑われた。cT4N4M0 StafeIVaの診断であった。生検はSCC。内視鏡検査時に咽頭癌の重複が指摘された(cT2N1)。PEG造設後の2009年8月初回治療として化学慮法がおこなわれ、CDDP 80mg/m2(day1)+5FU 800mg m2(day1-5)を2course施行した。治療効果は食道・咽頭病変、リンパ節ともPRと判定した。続いて2009年10~11月に放射線化学療法(CRT)を施行した(CDDP 70mg/m2(day1)+5FU 700mg m2(day1-4)1course, 45Gy)。CRT後の評価では局所はCR、リンパ節は縮小のままでPRとなり以後経過観察とした。6ヶ月後の2010年4月に内視鏡検査で食道内に壁内転移様の再発巣をみとめたためDosetaxcel+TS-1化学療法を外来にて開始した。再発巣の縮小をみとめたが遺残があるため2010年6月にこれを内視鏡的に切除した(ESD)。ESD後Dosetaxcel+TS-1を再開し、2011年8月まで継続したがCOPD悪化により休止した。この間再発再燃はみられなかった。2011年11月にCTで肝転移、2012年2月のPETにて肝、骨、腎転移、腹部リンパ節転移がみられた。2012年2月に入院し永眠された。高度進行病変が各種治療により比較的長期にコントロールされ、多くの期間を在宅にて経過でき、QOLが長期間保たれた症例を報告する。

キーワード

臓器別:食道

手法別:集学的治療

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