演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

根治的CRT後にDCF療法が著効し、切除しえた進行食道癌の1例

演題番号 : P44-6

[筆頭演者]
和田 尚人:1 
[共同演者]
高木 航:1、佐藤 真輔:1、高木 正和:1、瀧 雄介:1、戸松 真琴:1、大島 健志:1、永井 恵里奈:1、京田 有介:1、大端 考:1、渡邉 昌也:1、大場 博行:1、平野 秀和:1、多久 佳成:1

1:静岡県立総合病 外科

 

症例は57歳、男性。2012年1月、嚥下時の違和感を主訴に前医を受診した。上部消化管内視鏡検査にて胸部中部食道に半周性の腫瘍性病変を指摘された。生検の結果は低分化扁平上皮癌で、2012年2月、精査加療目的に当院紹介となった。胸部食道癌 Mt 3型 cT4(No.107, No.108-左主気管支) cN2 cM0 cStageIVaと診断し、手術不能と診断した。2012年2月下旬よりFP(5-FU/cisplatin)併用による化学放射線療法を開始した。2012年4月、FP1コース+RT40Gy施行後、FP2コース+RT60Gy施行後にCT及び上部消化管内視鏡検査を行いPRの判定であったが、依然腫瘍と一塊となったリンパ節は左主気管支に広く接しており、T4の診断で切除不能と診断した。2012年5月、今後経口摂取が困難になることが予想されたので、栄養経路として開腹胃瘻造設術を施行した。2012年6月より、当院腫瘍内科にてDCF療法(docetaxel/cisplatin/5-FU)施行の方針となった。2012年10月、DCF3コース施行したところで、腫瘍は著明に縮小しPRの判定でサルベージ手術可能と判断した。2012年11月に右開胸開腹食道切除、胸骨後胃管再建、2領域郭清術を施行した。術中・術後に大きな合併症は認めなかった。病理では主病変には残存腫瘍は認めず、No.106recRに1個転移を認めた(CRT-, CT-pT0(T4), pN1, sM0, fStageI)。現在術後6か月無再発生存中である。今回、我々は化学放射線療法後にDCF療法を施行することで切除しえた局所進行食道癌の1例を経験したので若干の文献的考察を踏まえ報告する。

キーワード

臓器別:食道

手法別:化学療法

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