演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

切除不能食道癌に対しDCF療法施行後,パクリタキセル療法を施行した2例の治療経験

演題番号 : P44-4

[筆頭演者]
浅香 晋一:1 
[共同演者]
島川 武:1、山口 健太郎:1、島崎 朝子:1、横溝 肇:1、吉松 和彦:1、塩澤 俊一:1、勝部 隆男:1、成高 義彦:1

1:東京女子医科大東医療セ

 

【背景】当科では2007年から進行・再発食道癌に対しCDDPを分割投与としたDocetaxel,CDDP,5-FU併用療法(DCF療法)を施行してきたが,2次治療に移行できる症例は少なく,2次治療以降のレジメンが確立されていないのが現状である.また,ドセタキセルを含むレジメンに不応となった場合,同じタキサン系抗癌剤であるパクリタキセルを用いるのは交叉耐性が懸念される.今回われわれは,DCF療法に不応となった切除不能食道癌に対しパクリタキセル療法を施行し,有用と考えられた2例を経験したので報告する.【症例1】80歳男性.MtLt領域の2型病変でNo.106recR,No.16リンパ節などに転移を認め,cT4N4M0;cStageIVaの診断に対し2011年8月から12月にDCF療法を4クール施行した.投与方法は,Docetaxl 50mg/m2をday1, 5-FU 500mg/m2をday1から5, CDDP 12mg/m2をday1から5に投与し,これを1コースとして4週毎に繰り返した.その結果PRが得られたが,本人の強い希望で2012年2月からTS-1内服に変更し,6ヶ月継続した.その後のCTでPDが確認されたため,2012年8月からパクリタキセル療法を開始した.投与方法は,週1回パクリタキセル80mg/m2を点滴静注し,3週投与1週休薬を1クールとした.2013年4月,PDとなるまで継続され,現在,無治療で経過観察中である.【症例2】70歳女性で併存疾患に肺気腫,気管支喘息がある.LtAe領域の3型全周性病変でNo.16リンパ節などに転移を認め,cT3N4M0; cStageIVaの診断に対し,2012年3月DCF療法を開始した.2クール施行後PRが得られ,計6クール施行された.その後のCTで原発巣はSDを維持したが,リンパ節がPDとなったため,2012年10月からパクリタキセル療法を開始した.現在までSDを維持し,治療継続中である.【まとめ】DCF療法後の2次,3次治療として,パクリタキセル療法は選択枝の1つになり得る可能性があり,更なる症例検討が望まれる.

キーワード

臓器別:食道

手法別:化学療法

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