演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

術前化学放射線療法でpCRが得られ、術後8年以上無再発である進行食道癌の1例 

演題番号 : P44-3

[筆頭演者]
久保 秀文:1 
[共同演者]
中須賀 千代:1、多田 耕輔:1、宮原 誠:1、長谷川 博康:1

1:社会保険徳山中央病 外科

 

局所進行食道癌に対する治療はCDDP/5Fuをkey drugとした化学放射線療法が主流であるが、poor risk患者では有害事象により治療を完遂できないことも多い。今回われわれは局所進行食道癌に対して消化器・腎毒性の少ないNedaplatin(CDGP)を使用した化学放射線療法を行った後に手術を施行し以後、補助療法は施行せずに8年以上無再発の症例を経験したので報告する。症例は61歳女性.平成15年5月より嚥下困難出現し、徐々に増悪したため11月当院受診した。上部消化管内視鏡検査で食道入口部より25cmのMtに約9cm長の3型腫瘤を指摘され内視鏡の通過不可であったが、生検にて扁平上皮癌と確定された。CTで腫瘤とAoが1/3周以上で接し、左房とも広く接していた。原発巣と一塊となったリンパ節も認め、T4,N1,M0:Stage4aと診断した。Nedaplatin 10mg i.v/body+5 Fu500mg i.v/body;5連日投与2日休薬/コースとして5コース及びradiation計40Gyを同時期に分割照射した。CT/内視鏡/透視検査では腫瘍の長径は1/2程度に縮小していたが、狭窄は残存したため平成16年2月食道亜全摘術施行した。Mt, 3type,径4.5cm大,PM-,DM-,EW-,M0,N0,D2,T3,R0~x,Stage2,IM0,EMX,PM0,DM0,CurA,病理組織学的には明らかな癌細胞の遺残は全く見られず、n0, pR0で治療効果判定はGrade3;著効でありpCRと判断した。術後補助療法は施行しなかったが、その後は新たな再発・転移はなく初発から8年9か月の長期生存中である。

キーワード

臓器別:食道

手法別:化学療法

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