演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

食道癌術後8年目に気管支鏡下生検において縦隔内悪性腫瘍と診断しえた1例

演題番号 : P44-1

[筆頭演者]
野村 信介:1 
[共同演者]
辻本 広紀:1、平木 修一:1、熊野 勲:1、高畑 りさ:1、松本 佑介:1、吉田 一路:1、堀口 寛之:1、小野 聡:2、島崎 英幸:3、山本 順司:1、長谷 和生:1

1:防衛医大 外科1、2:防衛医学研究セ 外傷研究部門、3:防衛医大臨検部

 

【諸言】食道癌根治手術後8年目に縦隔内腫瘍を指摘され、全身麻酔下での気管支鏡による膜様部からのアプローチによる生検で縦隔内悪性腫瘍と診断しえた1例を経験したので報告する.【症例】70歳代の女性。8年前に胸部食道癌に対し,右開胸開腹食道亜全摘,後縦隔経路胃管再建を施行した. 病理診断はMt領域,38X15mm,type2,INFβ,腺扁平上皮癌,pT3(AD),ie(-),ly1,v2,pIM0,pN0,pStageIIであった.その後,外来フォローされていたが,再発所見を認めず,5年以降は近医での経過観察となっていた.3週間程度持続する呼吸困難を自覚し,症状が急激に増悪したため当院に救急搬送となった.努力性呼吸と,動脈血酸素分圧が38Torr(room air)と酸素化不良であったため,直ちに気管内挿管し人工呼吸器管理となった.入院後のCT検査で左主気管支を背側から圧排する比較的均一でlow densityな腫瘤影が認められ,左肺にはほとんど含気はみられなかった.確定診断を得る目的で、全身麻酔下で,まず経胃管的に超音波内視鏡を実施し,腫瘤の存在診断を行い,次に気管支鏡による超音波ガイド下に膜様部より針生検を施行した.病理検査の結果はgroup IVであった.その後,放射線療法を開始したが,照射22日目に喀血が出現し,27日目に大量吐血があり,永眠された.家人の同意が得られず,病理解剖は施行されなかった.【結語】縦隔内悪性腫瘍の診断に,気管支鏡による膜様部からのアプローチによる生検が有用であった1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.

キーワード

臓器別:食道

手法別:その他

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